「シェーグレン症候群」はどんな基準で診断されるかご存知ですか?【医師監修】

「シェーグレン症候群」はどんな基準で診断されるかご存知ですか?【医師監修】

シェーグレン症候群と診断された後の治療と手続き

シェーグレン症候群と診断された後の治療と手続き

シェーグレン症候群の治療法を教えてください

根本的に病気を治す方法は現在はありませんが、症状を緩和し進行を抑えることが中心です。主な対策は眼やお口などの乾燥症状に対する対症療法で、人工涙液やヒアルロン酸点眼薬、唾液分泌促進薬や人工唾液スプレーなどを用います。また、口腔や歯の清潔維持、うがい薬の活用も重要です。皮膚乾燥(ドライスキン、皮脂欠乏性皮膚炎)が起こることがあります。治療には外用剤としてヒルドイドRや白色ワセリンなどが使用されます。全身症状が強い場合や関節痛・内臓病変がある場合は、ステロイドや免疫抑制剤、生物学的製剤も検討されます。患者さん自身の生活習慣の工夫、例えば、乾燥症状に対する保湿のため、特に空気が乾燥しやすい時期は、加湿器などを上手に使うことも治療の一部です。

シェーグレン症候群の診断後に手続きは必要ですか?

診断された後には、生活に支障が出ている場合や症状が重い場合、指定難病や障害年金の申請など公的手続きが必要になることがあります。指定難病医療費助成の申請を行う場合、医師により詳細な診断書を作成してもらい、市区町村や保健所に提出します。加えて、日常生活に著しい支障があれば障害者手帳や障害年金の申請も検討できます。

シェーグレン症候群と診断された場合に受けられる支援を教えてください

一定の重症度基準、つまり重症(5点以上)を満たせば指定難病として医療費助成を受けることができます2)。医療費の自己負担割合は通常の3割から2割に軽減され、世帯所得や症状の重さに応じてさらに自己負担上限額が設定されます。申請には主治医の診断書を自治体窓口へ提出する必要があり、受給者証が交付されます。また、障害年金や障害者手帳の申請が可能な場合もあり(医師の診断書や病歴申立書などを準備し、年金事務所や市区町村窓口へ提出して申請)5)、福祉サービスや就労支援も受けられます。

参照:
2)『シェーグレン症候群』(指定難病53)
5)『障害年金を請求する方の手続き』(日本年金機構)

編集部まとめ

編集部まとめ

シェーグレン症候群の診断は、唾液腺・涙腺の病理検査、唾液や涙の分泌量測定、自己抗体の血液検査など複数項目を組み合わせて判断します。2項目以上が陽性の場合に診断され、診断後は症状に応じた治療や医療助成・福祉手続きも可能です。乾燥症状には人工涙液や唾液製剤が使われ、重症時はステロイドなどの全身治療も行われます。手続きは自治体への申請が必要ですが、医師との相談が大切です。

参考文献

1)『シェーグレン症候群』(東京大学医学部アレルギーリウマチ内科)

2)『シェーグレン症候群』(指定難病53)

3)『Sjögren症候群』(口腔病理基本画像アトラス)

4)『シェーグレン症候群』(膠原病・リウマチ内科)

5)『障害年金を請求する方の手続き』(日本年金機構)

配信元: Medical DOC

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