「早く声を聞かせて…」車内で誕生した命、祈りながらがわ子をさすり続け…<真冬の車内で出産した話>

「早く声を聞かせて…」車内で誕生した命、祈りながらがわ子をさすり続け…<真冬の車内で出産した話>

3人目を妊娠中の優花さん。病院へ向かう車中で破水してしまい、そのままお産に進んでしまい……。


病院へ向かう車中で出産してしまった優花さん。放心状態のまま赤ちゃんを抱き寄せるものの、赤ちゃんが泣いていないことに気づいて我に返ります。必死で赤ちゃんをさすり続けると……!?

お願いだから声を聞かせて…

真冬の車内で出産した話 7

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車中で限界を迎えた優花さんは、そのまま車内で出産。なかなか泣かない赤ちゃんを必死でさすり続けます。すると……。


弱々しいながらも、ようやく声を出して泣き始めた赤ちゃんを見てホッと胸をなでおろします。しかし、季節は真冬。暖まりきっていない車中で羊水で濡れた優花さん親子は凍えるような寒さに襲われていました。


その後、駆けつけた救急隊によって処置がほどこされましたが、赤ちゃんのへその緒を切ったことで、病院で出生証明書を発行してもらえないというトラブルに見舞われることになるとは、このときの優花さんは知る由もありませんでした。


車中という予想外の場所で出産し、必死に赤ちゃんの命をつないだ優花さん。ようやく聞こえた小さな産声に安堵したのも束の間、寒さや処置の影響など、出産は「産んだら終わり」ではない現実を突きつけられます。無事に生まれたあとも、思わぬトラブルが起こることがあるもの。急隊や医療の存在がいかに心強いものかを改めて感じさせられますね。

監修者・著者:助産師 松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

著者:マンガ家・イラストレーター あおば

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