目は五感のうちの「視覚」を司る感覚器官です。私たちは主に視覚からの情報を頼りに外界を感知しており、五感から得られる情報の8割以上を占めるともいわれています。
私たちにとってとても重要な感覚器官である目ですが、目にもさまざまな病気が存在し、その中の1つに結膜結石というものがあります。
目に何も入っていないのにずっと異物感があったり、まばたきする度に目が痛んだりといった症状に悩まされたことはありませんか。
今回は結膜結石について、再発するのか、どのくらいで治るのか、さまざまな疑問について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「結膜結石」を発症すると現れる症状・原因はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
結膜結石の再発

結膜結石はどれくらいで治りますか?
目に症状を引き起こしている結石自体は、自然に排出されるか、手術で取り除くことにより行うことで3日~1週間程無くなります。すなわち、自然排出を待つ2~3日間もしくは手術で取り除くまでの期間で結石による症状は治るでしょう。
前述したように、一度まぶたにできてしまった結石を薬などで溶かすことはできず、結膜結石を完治させることは難しいといえます。
そのため、結膜結石の治療は原因である慢性的な結膜炎を治すための対処療法が主体となるのです。結膜炎は医師の処方を守り点眼治療を行うことにより3日~1週間程度で治まります。
結膜結石単体を治療するというよりも、結膜結石が発症する原因を治療すると考えた方が良いでしょう。
結膜結石は再発しますか?
結膜結石はまぶたの奥で発症するため、表面に出てきた結石を取り除いたからといって完治というわけにはいきません。もちろん結石を取り除いた後に再発しないというケースもありますが、まぶたの奥で新たに結石ができている場合は、また眼瞼結膜の表面に結石が露出して再発する可能性もあるのです。
結膜結石は目に症状をもたらす場合にのみ治療を行うため、定期的に検診を受ける・目の違和感に気づいたら眼科で受診するなどで、早期発見に努めましょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
「まぶたの裏に石ができる」と聞くととても怖い病気のように聞こえますが、適切な処置を行うことで再び目の健康を取り戻せます。しかし、結膜結石は結膜炎など目の炎症から発症するため、結石だけを処置するといったその場しのぎの治療を行っても再発してしまう恐れがあります。
根本である炎症を完治させることがポイントなのです。結膜結石は完治させることが難しい病気です。
結石があらわれた場合には自分で取り除こうとせず、その都度眼科で医師に処置してもらうようにしましょう。
編集部まとめ

今回は結膜結石について詳しく解説いたしました。結膜結石では結石自体の治療というよりも、発症の原因である結膜炎の治療・予防がポイントとなります。
日常の中でも目にゴミが入るなどの異物感があるととても気になってしまうものです。結石で目が傷つき痛みが出る前に、早めに対処したいですね。
日ごろから目に炎症が起きないよう、アレルギー対策・ドライアイ防止・コンタクトレンズを正しく使用するなど、目の健康を守るよう心掛けましょう。

