夜の布施といえば、ネオンの明かりに吸い寄せられていく大人たち。お酒の匂いと笑い声が入り混じる中、ふと、「あ、今日はちゃんとしたご飯が食べたいな」って思うときがある。
そんなときに、灯りを頼りに入りたくなる店がある。選んだ武器は――おにぎり。奇をてらわず、真っ直ぐで、あたたかい。

大きなおにぎりに込めた、今日の答え
「おにぎり専門店」なんて言葉がちらほら見かけられるようになったこの頃。でも、この場所で選んだ“おにぎり”には、ちょっと違う温度がある。

茶碗一杯はあろうかという白米の中に、しっかりと具が忍ばされていて。さらにどん、とトッピングまでのっている。
潔いくらいのボリューム。でも、重たくない。“ちゃんと食べたい”日の選択肢として、自然と浮かぶ。
台所の延長にあるカウンター
カウンターだけの小さなお店。おにぎりを握る店主の手元も、常連が笑いながらほおばる姿も、ぜんぶが見える。

毎日変わるおかずは、店主のお母さんの手作り。季節の野菜を使った一品一品を、バランスよく食べることができる。
どれも「ちゃんとご飯を食べる」ことを思い出させてくれるやさしさ。
豪快な握りっぷりと、店主の快活な声が合わさると、なんだか、こちらまで元気になってくる。そんな空気感が地元の人の心をつかみ、毎日来ている常連も多くない。
