「ウイルス性胃腸炎」の初期症状はご存知ですか?進行すると現れる症状も解説!

「ウイルス性胃腸炎」の初期症状はご存知ですか?進行すると現れる症状も解説!

ウイルス性胃腸炎の治療法と自宅での過ごし方

ウイルス性胃腸炎の治療法と自宅での過ごし方

ウイルス性胃腸炎は病院でどのように治療しますか?

基本は対症療法で、脱水を防ぐための点滴や経口補水による水分・電解質補給、吐き気止めや整腸薬の投与などが行われます。ウイルス性胃腸炎に抗生物質は無効なので使用されません。嘔吐や下痢がひどい急性期には入院して点滴治療を受けることもありますし、自宅療養でも水分が摂れない場合は病院で点滴を受けたほうがよいでしょう。発熱や腹痛が強いときは解熱鎮痛剤が使われる場合もあります。また、体力消耗を防ぐ目的で乳酸菌製剤(整腸剤)を処方されることもあります。

ウイルス性胃腸炎は何日で治りますか?

症状の重さによりますが、多くは数日~1週間程度で改善します。ノロウイルスでは通常2~3日間の急性症状で治癒し後遺症も残しません。ロタウイルスでは下痢が長引きやすく回復に1~2週間かかることもあります。

アデノウイルスも発熱や下痢が1~2週間ほど続く例があります。一方、感染力の強いノロウイルス胃腸炎でも、軽症であれば「半日ほど何度か吐いたが翌日には落ち着いた」という場合もあります。一般には発症から3~4日で症状が軽快し始めることが多いとされています。

ただし体力の回復には時間がかかるため、症状がおさまった後も無理は禁物です。なお、症状が治まった後も1週間~1ヶ月程度は便中にウイルスが排泄され続けることがあります。症状が治ったからといって油断せず、トイレ後の手洗いなど衛生管理は引き続き徹底しましょう。

自宅で療養する際の注意点を教えてください

まず脱水予防が重要です。嘔吐・下痢で失われた水分と塩分を補うため、経口補水液が推奨されます。経口補水液とは、スポーツドリンクとは異なる塩分と糖分のバランスが調整された飲料です。嘔吐直後は胃腸を休め、吐き気が落ち着いてから少量ずつ頻回に水分を摂りましょう。一度にたくさん飲ませるとまた吐いてしまい、かえって脱水が悪化するので注意してください。

食事は、嘔吐がおさまって水分がしっかり摂れるようになってから開始します。最初はおかゆややわらかく煮たうどん、スープ、すりおろしりんごなどの消化によいものを少しずつ摂取してください。

安静に過ごすことも大切ですので、学校や職場は医師と相談のうえ症状がおさまってから少なくとも2~3日はお休みするのが望ましいです。特にノロウイルスは感染力が強いため、症状軽快後も一定期間は外出や登校・出勤を控え、他人にうつさない配慮が必要です。

看病するご家族も手袋とマスクを着用して嘔吐物やおむつの適切な処理を行い、こまめな手洗いと次亜塩素酸による消毒などで二次感染を防ぎましょう。嘔吐物の処理には市販の固化剤を用いると便利です。使用したタオル類はウイルスを不活化するため塩素系漂白剤に浸してから洗濯してください。家庭内感染を防ぐためには触れない・広げないを徹底することが肝心です。

編集部まとめ

編集部まとめ

ウイルス性胃腸炎はノロウイルスをはじめとするウイルス感染によって起こる身近な病気です。激しい吐き気・嘔吐や下痢で急に始まりますが、多くは数日から1週間程度で自然に回復します。治療の決め手となる薬はなく、水分補給と安静による対症療法が中心です。たかが胃腸炎と油断せず、脱水や重症化のサインに気付いたら早めに医療機関を受診してください。家庭で看病する際は十分な手洗いと消毒を心がけ、感染拡大を防ぎましょう。つらい症状の間は無理をせず、しっかり休養を取ることが何より大切です。

参考文献

『ノロウイルス感染症』(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)

『ロタウイルスの概要』(国立健康危機管理研究機構 感染症情報提供サイト)

『令和6年食中毒発生状況』(厚生労働省)

『感染性胃腸炎(ノロウイルスなど)』横浜市健康福祉局

『ノロウイルス感染症』(厚生労働省 検疫所 FORTH)

配信元: Medical DOC

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