舌の表面に白っぽい汚れが付着する「舌苔」について解説します。舌苔は通常、健康の人の舌全体にも薄く付着しているものです。
しかし、口の中の衛生状態が悪かったり体調が悪かったりすると、白色や黄色の舌苔が厚くこびりつくこともあります。
基本的には一時的なもので、口の中の衛生状態が改善されたり体調が回復したりすることで元に戻ります。
ただし、厚くこびりついた舌苔をそのまま放置すれば口臭や誤嚥性肺炎の原因にもなるため注意が必要です。
今回は、舌苔の予防方法などについても確認しておきましょう。
※この記事はメディカルドックにて『「舌苔」の取り方・予防する方法はご存知ですか?医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
郷 正憲(徳島赤十字病院)
徳島赤十字病院勤務。著書は「看護師と研修医のための全身管理の本」。日本麻酔科学会専門医、日本救急医学会ICLSコースディレクター、JB-POT。
舌苔

なかなか取れない舌苔は無理に取らないほうが良いでしょうか?
舌苔を無理やり取り除くのはやめましょう。舌はとてもデリケートで傷つきやすい器官です。無理にゴシゴシ磨こうとすると、舌の粘膜や細胞が傷ついてしまいます。最悪の場合、味覚障害を引き起こしてしまうこともあります。舌の磨きすぎや力の入れすぎには注意しましょう。どうしても気になる場合には、専門機関へ相談しましょう。
舌苔を予防する方法はありますか?
まずは口腔内を衛生的に保つことが大切です。食後の歯磨きはしっかり行うようにしましょう。また、口の乾燥により舌苔が増えることもあります。普段から口で呼吸する癖が付いている人は、鼻で呼吸するように心がけるようにしましょう。また、唾液の分泌量を増やすために舌を意識的に動かすことも効果的です。その他の予防法としては、ストレスを溜めないこと・暴飲暴食を避けること・十分に睡眠をとることも心がけるとよいでしょう。舌は身体の健康状態を示す役割を果たしてくれる器官です。「普段と違うな…」と感じる時には、無理をせず医療機関へ受診するようにしてください。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
舌はとても傷つきやすくデリケートな器官です。舌が真っ白に汚れているからといって、無理やり強く磨くことだけは避けましょう。もし舌がダメージを受ければ、味覚障害を起こしてしまう危険もあるため注意が必要です。また、舌は健康のバロメーターの役割も果たしてくれます。一日一回、朝の舌磨きで舌の状態をチェックする習慣をつけることもおすすめです。免疫力の低下・貧血・胃腸の不調など、自分の健康状態を知るため役立てましょう。
編集部まとめ

今回は、舌に白っぽい汚れが付着する「舌苔」についてお話しました。舌苔は、口の中のはがれた粘膜や細菌・唾液の成分などからなっています。
歯磨きを怠ったり口の中が乾燥したりすると、舌の上に汚れが付きやすくなります。
ただし、ゴシゴシと強く磨くのは避けましょう。舌の健康を守るためには一日一回、優しく磨くことが大切です。
舌苔をそのままにしておくと強い口臭や味覚障害の原因にもなります。お口の中の清潔を保つよう心がけてみてください。
ごくまれに、他の病気が隠れていることもあります。あまりにも舌苔が分厚い場合や黒っぽい色をしている場合には、医療機関を受診するのがおすすめです。
参考文献
口臭がひどい(口腔外科相談室)

