ラジオパーソナリティとして、タレントとして、日々活躍する山崎怜奈さん。忙しい日々の中でも、「食べること」を大切にしているそうです。面倒くさがり屋を自認しながらも、便利グッズやお気に入りの器を味方に、自炊を「自分を励ます時間」に変えているのだとか。「完璧じゃなくていい、おいしければ正解」と語る彼女のおうちごはんとは?

お話を伺った人:山崎怜奈さん
1997年5月21日生まれ、東京都出身、慶應義塾大学卒業。2022年に乃木坂46を卒業。ラジオ『山崎怜奈の誰かに話したかったこと。』(TOKYO FM 毎週月〜木13:00~14:55)を担当中。Hanako Webにて連載中のエッセイ『山崎怜奈の「言葉のおすそわけ」』が書籍化し『まっすぐ生きてきましたが』(マガジンハウス)として好評発売中。自炊はできる範囲で。無理をしないおうちごはん

ーー普段から自炊派という山崎さん。どれくらいのペースでキッチンに立ちますか?
外食も好きですが、人との予定が入っていない日はなるべく自炊したいと思っています。お仕事でいただくお弁当はどうしてもボリュームや塩分が多めになりがちで。「今日はちょっとむくみそうだな」と思う日は、家で握ったおにぎりを持っていくこともあります。
ーーランチもお手製のものを持っていくんですね。
ランチと呼べるほどのものではありませんが、ラジオも生放送が昼の時間帯なので、時間がある時は前日の残り物を包んだり、朝にさっと作ったり。きっちり決めず、“できる範囲で”がモットーです。
ーー昔から、料理は習慣化してましたか?
中学の頃、母に「朝ごはんは自分で用意しなさい」と言われていて、毎朝作っていました。といっても、グラノーラにバナナをスプーンで切って入れるとか、簡単なものをぱぱっと。
ーー毎朝、ごはんをしっかりと食べるんですね。
どんなに簡単でも「自分で作った!」というだけで、「今日の私、えらいな」と思えるんです。レシピを考えたのは私じゃないけれど、おいしくできた瞬間は、純粋に「自分、なんて素晴らしいんだろう」って思うので、作るのは好きです。
自分のことってかわいがれないじゃないですか。掃除も洗濯も面倒。でも、“明日を元気に迎えるための準備”として自炊をしている自分には、「えらすぎる!」って素直に言ってあげたくなります。
ーー自分をかわいがる手段としての自炊、という感じですね。
コンビニも外食もおいしいものがたくさんある時代だからこそ、わざわざ作る行為そのものに意味がある気がします。
しかも、仕事柄ラジオで旬や食材の話題に触れることも多いので、「今年のさんまはおいしいですね」と言う時に、ちゃんと実感を持って話したい。それも自炊を続ける理由のひとつです。
