「酸っぱいものがこみあげてくる症状に困っている」「胸やけがして辛い」など、逆流性食道炎の症状に悩んでいる方は少なくありません。
逆流性食道炎の症状は、背部痛や咳嗽など胃部以外にも症状が出る可能性があります。日本人の5人に一人が罹患しているといわれている病気です。
本記事では、逆流性食道炎のなりやすい方を詳しく解説します。生活習慣の見直しをすることで予防が可能です。
逆流性食道炎に悩む方の参考になれば幸いです。
※この記事はMedical DOCにて『「逆流性食道炎の原因」はご存知ですか?発症しやすい人の特徴も解説!【医師監修】』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
本多 洋介(Myクリニック本多内科医院)
群馬大学医学部卒業。その後、伊勢崎市民病院、群馬県立心臓血管センター、済生会横浜市東部病院で循環器内科医として経験を積む。現在は「Myクリニック本多内科医院」院長。日本内科学会総合内科専門医、日本循環器学会専門医、日本心血管インターベンション治療学会専門医。
逆流性食道炎になりやすい方や年齢層

逆流性食道炎になりやすい方の特徴を教えてください。
逆流性食道炎になりやすい方の特徴は、以下のとおりです。暴飲暴食をする方
早食いの方
高脂肪食を好む方
アルコールや炭酸飲料の摂取が多い方
食後すぐに寝る習慣の方
不規則な食生活を送る方
妊娠している方
便秘気味の方
喫煙する方
肥満体型の方
衣服で腹部を締め付けることが多い方
前かがみになることが多い方
背骨が曲がり前かがみの体型の方
上記の特徴に当てはまる方は、食事・生活習慣の見直しが必要です。胃に負担をかけることで症状が出現します。食事は3食バランスよく摂る、寝る直前に食事しないことなどを心がけたり、減量したりすることで症状の軽減が可能です。また、農作業や仕事などで前かがみの姿勢を長時間続ける方は、適度な休憩を挟みましょう。
逆流性食道炎になりやすい年齢層を教えてください。
従来は、40~50代の中高年や高齢者が逆流性食道炎になりやすいとされていました。しかし、食生活や生活習慣の変化に伴い、10代の若い世代の方も発症することが増えています。その原因は、以下のとおりです。不規則な生活を送っている
食後すぐに寝ることが多い
デスクワークをすることが多い
肥満体型である
カフェイン飲料・炭酸飲料・アルコールなどの飲料を摂取する
脂っこい食べ物を好む
便秘気味である
コロナ禍以降テレワークをすることが増えた影響で、外出が減り1日中デスクワークをする方がいます。デスクワークは前かがみの姿勢が続きやすい仕事です。
逆流性食道炎の有病率はどのくらいですか?
1990年代後半から逆流性食道炎の患者さんが増加しています。逆流性食道炎の有病率は4.0~19.9%で、日本人の15%程度が週1回以上の症状を感じるとされるほど、身近な病気の1つです。女性よりも男性の方が有病率が高く、女性は60歳以上になると頻度と重症度が増加します。いずれにしても、男女ともに年齢が上がるにつれて有病率・重症度が高くなるため、早期治療が重要です。
編集部まとめ

逆流性食道炎は、日本人にとって珍しい病気ではありません。胃酸が増えすぎたり、胃酸の逆流を防ぐ働きが正常に行われなかったりすることが原因です。
主に胸やけや胃もたれの胃部の症状以外にも、咳嗽や声のかすれなど胃部とは関係のない症状が出る場合があります。
逆流性食道炎は主に高齢者がなりやすいとされています。しかし、早食い・喫煙習慣のある方・肥満の方などは逆流性食道炎になりやすいため、注意が必要です。
気になる症状がある方は放置せず、早めに消化器内科を受診しましょう。
参考文献
胃食道逆流症(GERD)診療の進歩
逆流性食道炎ってどんな病気?|国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
胃食道逆流症(GERD)(消化器内科)|慶應義塾大学病院

