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オレたちは最強コンビ…耳が聞こえない犬と飼い主の心温まるストーリーに「めっちゃ泣いた」【漫画】

オレたちは最強コンビ…耳が聞こえない犬と飼い主の心温まるストーリーに「めっちゃ泣いた」【漫画】

『売れない漫画家と聞こえない犬の話』が話題
『売れない漫画家と聞こえない犬の話』が話題 / (C)みやうち沙矢/KADOKAWA

コミックの映像化や、小説のコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、COMIC BRIDGEで連載中のみやうち沙矢さんが描く『DOG SIGNAL』より『売れない漫画家と聞こえない犬の話』をピックアップ。

作品公式X(旧Twitter)が10月8日に本作を投稿したところ、1万件を超える「いいね」と共に、多くの反響コメントが寄せられた。本記事では、みやうち沙矢さんにインタビューを行い、創作のきっかけや漫画を描く際のこだわりについて語ってもらった。

■難聴になってしまった愛犬
『売れない漫画家と聞こえない犬の話』(4/46)
『売れない漫画家と聞こえない犬の話』(4/46) / (C)みやうち沙矢/KADOKAWA


売れない漫画家の温之(はるゆき)は、愛犬・茶太郎(ちゃたろう)と一緒に暮らしている。

茶太郎は表情豊かで、実際に言葉は話さないのに、温之には茶太郎の頭の上に漫画のような吹き出しが浮かんで喋っているように見えるほど。そんな愛らしい茶太郎だったが、他の人や犬は苦手で、散歩中にも他の犬とすれ違うと大暴れするのだった。

ある時、茶太郎は自身の耳を気にするようによくかいていた。さらに、いつもは玄関出迎えてくれる茶太郎がでこず、様子がおかしいと感じた温之は、いつもの通り茶太郎に声をかけたり、茶太郎の耳のすぐそばで手を鳴らしたりする。しかし何をしても、茶太郎は無反応。病院へ連れて行くと“原因不明の難聴”と診断される。これまでのような豊かな表情は消えてしまい、温之に見えていた吹き出しも見えなくなってしまう。

そしてある日、聞こえない茶太郎は、餌を持ってきた温之に驚き、温之を噛んでしまう。温之は茶太郎の気持ちに寄り添い、想像し、辛いのは茶太郎自身だ、と改めて気づく。

それから温之は、どうやれば茶太郎に自分の想いが伝わるのか、行動やポーズで伝え続け、試行錯誤しながらコミュニケーションをとっていく…。

作品を読んだ読者からは、「わんちゃん好きな人にもそうでない人にも読んでほしい」「この漫画どの話もボロ泣きしちゃう」「分かりみ過ぎて泣いてしまった」「動物好きな人一緒に暮らしてる人みんなに届け...」など、反響の声が多く寄せられている。

■作者・みやうち沙矢さん「犬って本当に人を変える」
『売れない漫画家と聞こえない犬の話』(28/46)
『売れない漫画家と聞こえない犬の話』(28/46) / (C)みやうち沙矢/KADOKAWA


――『売れない漫画家と聞こえない犬の話』は、どのようにして生まれた作品ですか?きっかけや理由などをお教えください。

最初は、人気犬種である柴犬をDOG SIGNALに登場させたいと考えたところからです。

柴犬は洋犬の人気犬種たちとは性格や行動パターン、扱い方がかなり違い、どのようなキャラクターと組ませてどういうテーマで描けば柴犬の良さが伝わるかということを、連載当初から担当編集者に相談しながら数年にわたって考えておりまして、『人と犬が一対一で対峙する形が柴犬には一番しっくりくる』という結論が出て。そこから構想が広がりました。

ちょうど担当編集者からも「単発で読める回が1本欲しい」と言われていたので、連載を知らなくても読み切りとして読める形に作りました。

――今作を描くうえで、特に心がけているところ、大切にしていることなどをお教えください。

茶太郎編を描くにあたっては、茶太郎を深く想うことにより、飼い主の温之本人も成長していく姿を組み込むことです。

犬って本当に人を変えるんですよ。

それをDOG SIGNALの中でも一番具体的に描こうとしていると思います。

――今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

シーンで言えば、茶太郎の耳が聞こえないとわかって飼い主の温之が茶太郎の気持ちを深く考えるところ。

セリフで言えば、

「想像しろ、茶太の気持ちにシンクロしろ、考えろ、考えろ…」

人はいつも自分のいる人間世界の方に犬を当てはめて考えてしまう。

例えば犬が少し元気がなさそう→気のせいだと思いたい→遊ばせたりはしゃがせたりしてその姿を見てホッとしようとする。

『自分の』不安な気持ちや『自分が』どうしてあげたいということが優先になってしまいがちです。

そういった場合に、無理やりにでも冷静になって、犬側の立場に立って考えてあげることが大切だと、自分にも常日頃から言い聞かせています。

――『DOG SIGNAL』の作品全体を通して、伝えたいメッセージがあればお教えください。

主人公のドッグトレーナー丹羽が何度も何度も口にしているセリフですが、

「犬は犬である」

「自分の犬をよく見ること」

です。

本来はドッグトレーナーより獣医師より、自分の犬のことを知ってるのは飼い主さんであるはずです。

犬のプロたちは飼い主さんからの話を聞いてその犬を理解し、改善策を考えてくださるのですが、飼い主さん自身が自分の愛犬のことをわかっていないと、相談することも解決することも一段階も二段階も難しくなります。

なぜなら犬のプロたちはお家での『普段の姿』の愛犬さんたちを知らないからです。

可愛い愛犬さんをもっとよく見てよく知ることにより、もっともっと深く意思疎通ができる、その楽しさと、この上ない幸せを伝えたくてDOG SIGNALを描いています。

――みやうち沙矢さんご自身や作品について、今後の展望・目標をお教えください。

私は漫画家デビュー37年になります。

トリマー専門学校に通い、漫画を投稿しながらトリミングサロンでアルバイトしていましたが、デビューが決まり、トリマーの道は諦めて漫画家になりました。

漫画家になればトリマー経験を活かして犬の漫画を描ける!と思っていました。

しかしデビュー当時からずっと企画を出し続けましたが、30年間どうやっても犬漫画の連載にはこぎつけず、7年前に現担当編集者と出会い、やっと本格的に犬の漫画を連載することができました。それがDOG SIGNALです。

なので現担当さんとの出会いは運命だと思ってますし(苗字も一緒ですし笑)、私のトリマー時代もその後の漫画家時代も、この作品を描くためにあったのだと思っています。

出来る限り長くDOG SIGNALを描き続けたいです。

できれば生涯、犬に携わる漫画を描いていきたいと思っています。

――最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

連載当初DOG SIGNALは人気がなくて、本当に打ち切り寸前でした。

それを、新刊の入荷が少なくなかなか買えなかったりしても諦めず探してくださったり、注文してくださったり、自主的にSNSや口コミで拡散してくださったり、どこの読者さんより熱い応援で長期連載に繋げてアニメ化まで持っていってくださったのも、全部読者さんたちの作品愛、犬愛だと思っています。

「犬を飼うならまず入門書としてDOG SIGNALを」とおすすめしてくださる読者さんもたくさんいて、本当にありがたく、私の人生レベルで感謝しています。

これからも末長く応援よろしくお願いいたします。

同じ犬バカ仲間としても末長く仲良くしてもらいたいです!

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