出所者らの受け入れは「平均65日で」 委託費不足で法務省が"日数制限"指示、現場「犯罪が増える」

出所者らの受け入れは「平均65日で」 委託費不足で法務省が"日数制限"指示、現場「犯罪が増える」

●現場からは「治安が悪化するだけ」の声

こうした方針に対して、現場からは不安や怒りの声が相次いでいる。

「ただでさえ委託費は足りていないのに、今回の指示に施設側が耐えたれたら、来年度以降も予算をそのままにされるか、さらに減らされるのではないか」

「施設が受け入れる人は高齢者が多いので、委託日数が長くなることは避けがたい」

また、「防衛費は兆単位のお金を増やそうというのに、数億円の委託費は切り詰める。これでは犯罪が増え治安が悪化するだけではないか」と嘆く声もあった。

法務省は文書の中で、「今後の委託の適正化により、自立準備ホームへの委託延人員が20パーセント削減されることを見込んでいる」としているが、ある施設の関係者は危機感を隠さない。

「自立準備ホームは潰れてもいいと考えているのではないか」

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