おばあさんの神アドバイスに塩対応をして後悔!

娘が生後6カ月のとき、私は産後でボロボロの体で慣れない育児をこなすのに精一杯でした。夫は仕事が忙しく、ワンオペ育児。寝不足のせいもあり、イライラしてしまうこともありました。
ある日、娘を抱っこしてバスに乗り、買い物に出かけました。そのバスの中で見知らぬおばあさんに話しかけられたのです。
「大丈夫? 眠れてる? 子どもが小さいと大変よね。私もそうだった。でもね、3歳になるまでの辛抱! 3歳になるとおしゃべりできるし自分でできることがうんと増えるから、少し楽になるはず。それまで頑張ってね」と話すおばあさん。
しかし当時の私は疲れ果てていて余裕がなく「今こんなにつらいのに、3年後の話なんてされても……」としか思えません。おばあさんには素っ気ない対応をしてしまいました。
私が深く後悔したのは3年後。3歳になった娘は、夜は長く寝てくれ、洋服も自分で着られ、ごはんも自分で食べられ、なんと言っても言葉での意思疎通ができます。まさに、あのおばあさんが言っていたとおりでした。
自身も経験したからこそ助言してくださったのに、ひどい態度をとってしまって申し訳ない気持ちです。もしまた出会えたらお礼を言いたいです。
著者:高橋綾子/20代、毎日ワンオペ育児奮闘中の4歳娘を育てる主婦。趣味は寝かしつけ後の晩酌。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています。
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育児にいっぱいいっぱいになっているときこそ、まわりの人のやさしさや助言に耳を傾ける大切さを実感しますね。たとえそのときは理解できなくても、経験者の言葉には重みがあります。
受け止める気持ちの余裕がないこともありますが、子育てに後悔がないように、アドバイスに耳を傾けられるといいですね。
誰しもが何も知らない状態からスタートするのが子育てです。後悔しない人はいないはず……。あまり自分を責めず、成長の機会と捉えられるといいのかもしれません。

