「中耳炎の原因」はご存知ですか?症状や治療法も解説!【医師監修】

「中耳炎の原因」はご存知ですか?症状や治療法も解説!【医師監修】

慢性中耳炎について

慢性中耳炎について

慢性中耳炎の原因を教えてください

慢性中耳炎は、急性中耳炎や滲出性中耳炎が十分に治療されないまま長引いたり、何度も繰り返すことで発症します。

なかでも、子どもの頃に滲出性中耳炎が適切に治療されなかったり、急性中耳炎を頻繁に繰り返すと、耳の発達に影響を及ぼすことがあります。

その結果、側頭骨の含気化(骨のなかに空気を含む状態)が進まず、鼓膜に開いた穴が自然に閉じずに残り、慢性化する要因となることがあります。

慢性中耳炎の症状にはどのようなものがありますか?

慢性中耳炎の主な症状は、耳だれ(耳漏)と難聴です。炎症が進行すると、発熱を伴うことがあります。
鼓膜に穴が開いている状態が長く続くと、そこから細菌やウイルスが侵入しやすくなり、耳だれを繰り返します。

このような状態が続くことで聴力が低下することも多く、慢性的な難聴につながる恐れがあります。

慢性中耳炎の治療について教えてください

慢性中耳炎は、感染のコントロールと鼓膜・中耳の機能回復を目的として、症状の程度や年齢に応じた段階的な治療が行われます。

・基本の治療:感染の抑制と耳内の洗浄
まず、感染を引き起こしている細菌を排除することが大切です。抗菌薬の内服薬や点耳薬を使用して、炎症や感染の拡大を防ぎます。

また、耳の中を清潔に保つ目的で、鼓室(こしつ)洗浄と呼ばれる処置が行われ、生理食塩水などで中耳内を洗浄し、再感染を予防します。

・重症例への対応:鼓膜切開による膿の排出
高熱が続く場合や、強い耳の痛み・鼓膜の腫れが見られる場合には、鼓膜切開を行って中耳にたまった膿を排出します。

この処置により、急激な症状の改善が期待できます。切開した鼓膜は、1週間程度で自然にふさがります。

・根治を目指す外科的治療:鼓膜形成術など
鼓膜に開いた穴が自然に閉じない場合や、耳漏を繰り返す場合には、手術による治療が検討されます。

なかでも子どもは耳の成長段階を考慮し、急いで手術を行うことは少なく、中学生以降に鼓膜形成術や鼓室形成術が行われます。これらの手術では、患者さん自身の筋膜を使って鼓膜の穴を修復し、聴力の改善を図ります。

慢性中耳炎の治療は、薬物療法から外科的治療まで段階的に進められます。放置すると聴力の低下や再発を繰り返す恐れがあるため、継続的に治療を受けることが大切です。

最後に、読者へメッセージをお願いします。

中耳炎は、適切な治療を受けることで改善が期待できますが、症状が悪化する前に早めに対処することが大切です。耳の痛みや発熱、耳だれなどの兆候がある場合は、放置せずに早めに受診しましょう。

また、風邪やアレルギーの管理を心がけ、日頃から耳の健康に注意を払うことも予防につながります。ご自身やお子さんの耳の健康を守るため、定期的なチェックと早期対応を忘れずに意識してください。

編集部まとめ

編集部まとめ

ここまで中耳炎の原因についてお伝えしてきました。中耳炎の原因についての要点をまとめると以下のとおりです。

急性中耳炎は、鼻やのどから耳管を経由して病原体(ウイルスや細菌)が中耳に感染することによって発症する

滲出性中耳炎の原因は、治っていない急性中耳炎、鼻や喉の病気、耳管の発育途上が挙げられる

慢性中耳炎は、急性中耳炎や滲出性中耳炎が長期間にわたって治療がうまくいかなかったり、繰り返し発症することが原因で発症する

これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考文献

急性中耳炎|耳鼻咽喉・頭頸科

配信元: Medical DOC

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