動かない次女
そして入園2カ月が過ぎるころ、先生から「娘ちゃんはおうちでどのように遊んでいますか?」と聞かれました。「最近はあらゆる物の上に登ったり、すべり台をしたり、家中動き回っています」と私は答えました。
すると先生は、「そうなんですね。保育園では全然動かないんです。一度座ると、自分の周りにある物だけで遊んで動こうとしないんですが、おうちで活動的なら安心しました」と、今度は次女の運動機能に問題があるのでは? と心配してくれていた様子。「家ではあんなに動いてるし大丈夫よね」と思いながらも、これは結構気になった私でした。
ニヤッと笑顔を見せた次女
さらに入園して3カ月が過ぎ、4カ月目に入ったころ、お迎えに行くと「お母さん! 聞いてください!」と先生がすごい勢いで出迎えてくれました。何事かと思ったら「今日、娘ちゃんが私のほうを見てニヤッと笑ってくれたんです!」と興奮気味の先生。
ニヤッとした程度でこんなによろこんでくれるということは、この3カ月間、次女は本当に声を発さず・動かず・笑わずだったんだろうなと想像できました。その一方で、こんなによろこんでくれる先生が担任でよかったなぁとうれしくもなりました。
今では次女が自ら先生に話しかけに行くようです。その様子を先生がうれしそうに私に教えてくれるのが私もうれしく、いつもお迎えに行くのを楽しみにしています。次女が心を開いたのは、きっと先生が反応のない次女にも健気に向き合ってくれたからだろうなと、感謝の気持ちでいっぱいです。
著者:石井ゆうき/女性・会社員。2児のママ。秘書として時短勤務。お金にまつわることに興味があり、FP2級の資格を取得。家計管理・資産運用に生かしている。
イラスト:しおん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
※生成AI画像を使用しています

