虫刺され(虫刺症)の前兆・初期症状について
虫刺症は、刺された直後から患部のかゆみや痛み、腫れなどの症状が現われます。
またアナフィラキシーショックの初期症状としては、かゆみやじんましんなどの皮膚症状があり、喉の違和感や息苦しさ、血圧低下による胸のドキドキなどの症状が現われる場合もあります。早急に医療機関を受診しましょう。
虫の唾液成分によって症状が現れる場合は、直後からかゆみや腫れといった症状が現われます。蚊やアブ、ブユ、ダニ、トコジラミなどによる虫刺症がこれに当てはまります。
毒液をもつ虫に刺されたり、噛まれた場合には、直後から激しい痛みとかゆみの症状が現われます。 ハチやムカデに2回以上刺されたことがある場合は、アナフィラキシーショックを引き起こす危険性があるため注意が必要です。
そのほか毛虫の中には、毛に毒を含んでいる種類もいます。毒を持つ毛虫に触れると皮膚炎をきたし、強いかゆみを引き起こします。
虫刺症の症状は、1週間から2週間程度で改善しますが、虫の種類によっては媒介する感染症にも気をつける必要があります。
野山・田んぼなどの草むらに生息しているマダニは、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)を引き起こすバンダダビエウイルスを保持して媒介する場合があります。重症熱性血小板減少症候群は1週間の潜伏期間を経て発熱症状が現われ、死に至る危険性もあるウイルス性疾患です。マダニ類では、日本紅斑熱というリケッチアによる病気が媒介されることもあります。
ツツガムシ病も依然としてみられる地域があります。
またコロナ後の人流の増加や近年の気候変動の影響を受けて、蚊によって媒介されるデング熱が南米を中心に世界で流行しています。デング熱は2-14日の潜伏期間を経て急激な高熱を発症し、頭痛や筋肉痛、関節痛を発症する感染症です。 そのほかにも、ジカ熱、チクングニヤ熱、オロプーシェウイルス感染症などもあります。流行地域である熱帯・亜熱帯地域に属するアジアや中南米、アフリカなどに渡航する際には、媒介する蚊に刺されないような対策をしましょう。
アフリカなどの流行地域では、蚊によって媒介されるマラリアが依然として大きな脅威です。
虫刺され(虫刺症)の検査・診断
虫刺症では症状が軽い場合は、検査を受ける必要はありません。ただ、じんましんなどの皮膚の症状がひどく治りが遅い場合や発熱症状などが現われた場合には、皮膚科を受診するようにしましょう。

