
UFOを信じるソラが発した「UFO本気にしてる奴なんてバカだ」という発言。確かに一見するとその発言は、ソラの動画を見ている視聴者をバカにする発言に捉えられる。しかし、その言葉にはソラの熱い思いが込められていた。ただ、発言の前後を省かれ、勝手に悪意ある編集をされてSNSにアップされてしまったことで、本人の発言なのに、発言だけが一人歩きして、もうどうにも火消しできない状況に陥ってしまっていたのである。


本作を描いたのは「普段は漫画を描いたりイラストを描いたりしています」という、しばたさびまる(@pizakuigumatori)さんである。しばたさびまるさんの得意な分野について聞いてみると「得意というほど得意な分野がないのですが、キャラクター同士が仲がよさそうにしている様子を見るのが好きなので、そこに重きを置いて描いています。あとはいわゆる“すこしふしぎ”が大好きなので、幽霊でも宇宙人でも、ありとあらゆる上位存在的なものを描いていきたいです!」とのこと。そんなしばたさびまるさんに本作について、掘り下げて話を聞いてみた。

――動画配信者の炎上から始まる本作ですが、とても深いものを感じました。このストーリーの構想のきっかけを教えてください。
このころ、たくさんの動画を視聴しており、動画の内容ももちろんですが、それをほぼ毎日欠かさず発信する人たちって本当にすごいなあと思っていました。そんな配信者を登場人物にしたお話を作りたいなあ…と思ったことがきっかけです。
――本作に込めた想いを教えてください。
動画も漫画も同じ“ものづくり”だ!と思い(これは完全に私個人の感想ですが…笑)、ものづくりに必要なものについて考えたとき、「結局愛だな…」と物語を構成していきました。愛の定義はあいまいですが、この作品においては「ソラのUFO愛」と「杉内の先輩尊敬愛」と「ちゃんとソラを見ているファンたちの愛」です。「つまりどういうこと…?」と思った方は、ぜひ本編をご覧いただけたらと思います。
――キャラ同士が仲良くしている様子を描くのが好き!と言っていましたが、まさにこの作品の主要キャラは仲良くてほほえましいですね!
明るく振る舞っている配信者も、それはあくまでも外向きの姿であって、本人やその周囲しか知らない側面があるだろうと勝手に想像しました。そのギャップがかわいらしいキャラを作れたらと思って、できあがったキャラです!
――タイトルの「インビジブル」は「物理的に目に見えない」「気づかれない」という意味ですが、しばたさびまるさんは「インビジブル」な存在を信じていますか?
UFOも宇宙人も、そのほか超常現象と言われるようなものも、実在していればおもしろいなあという気持ちで信じています。でも主人公のセリフ通り、「愛」という目に見えないものを信じることに対してはなんの疑いも持っていないので、なんで幽霊とかは信じられないのに愛や心は信じられるの?という変な考えのループに陥っています(笑)。

本作『インビジブルインフルエンサーズ』は、炎上がきっかけで「動画とかどうでもよくなってきた」と心が折れてしまった主人公に奇跡が起こる!しかし主人公の折れた心を立て直したのは“奇跡”などというあいまいなものではなく、自分の心に燃え続けていた熱量であったり、周りの人たちから向けられた思いやりという温かさであったり…とどのつまりは“愛”だったのではないだろうか…?
取材協力:しばたさびまる(@pizakuigumatori)
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