治りにくい関節の痛みに効く! 再生医療「PRP療法」の効果を医師が解説

治りにくい関節の痛みに効く! 再生医療「PRP療法」の効果を医師が解説

PRP療法が選ばれる理由とは? 再生医療の今後と治療選択のアドバイス

PRP療法が選ばれる理由とは? 再生医療の今後と治療選択のアドバイス

編集部

PRP療法は自由診療とされていますが、それでも選ばれる背景にはどのような理由がありますか?

中谷先生

PRP療法は、自身の血液を用いるためアレルギーや拒絶反応のリスクが低く、身体への負担も小さい治療法です。採血と注射のみで実施できることから、手術を避けたい方や副作用に不安のある方に選ばれやすい傾向があります。ただし、PRPは“若返りの注射”ではなく、失われた組織を完全に元通りにする治療ではないため、過度な期待を抱くのではなく、症状の改善や進行の抑制を目的とした治療であることを理解する必要があります。

編集部

治療を検討する際、PRP療法が向いている方と向いていない方の特徴があれば教えてください。

中谷先生

PRP療法は、注射1回で劇的な改善を期待する方よりも、リハビリテーションと併用しながら段階的な改善を目指せる方に向いています。治療効果の発現に2週間〜1ヵ月ほどかかるケースもあるため、時間をかけて体と向き合える方が適応といえます。一方、関節や腱の構造が著しく損傷している場合や強い変形が進行している場合には、PRP単独では十分な効果が得られにくく、ほかの治療法と組み合わせる必要があります。

編集部

PRP療法を検討する際、医療機関選びで注目すべきポイントはありますか?

中谷先生

PRP療法では、使用するキットの種類によって血小板の濃度や効果が大きく異なります。クリニックのホームページに使用機器の記載があれば、メーカー情報や血小板濃度の目安を確認するとよいでしょう。また、施術後のリハビリテーションやトラブル時の対応体制が整っているかも重要です。注射だけで完結し、リハビリテーションを併用しない施設は注意が必要です。安全かつ効果的に治療を進めるためには、術後フォローが丁寧な医療機関を選ぶことをおすすめします。

編集部まとめ

これまでおこなわれてきた保存療法と手術の間を埋める選択肢として、PRP療法は今後さらに注目される可能性があります。自分の血液を使う安全性の高さや、リハビリテーションと組み合わせることで得られる高い改善効果など、多くの魅力がある一方で、過度な期待や誤解によって効果を正しく評価できないケースも存在します。本稿が読者の皆様にとって、再生医療との正しい向き合い方や、自分に適した治療選択の一助となりましたら幸いです。

配信元: Medical DOC

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