すぐに病院へ行くべき熱と関節痛がある症状
ここまでは症状が起きたときの原因と対処法を紹介しました。応急処置をして症状が落ち着いても放置してはいけない症状がいくつかあります。以下のような症状がみられる際にはすぐに病院に受診しましょう。
発熱と関節痛・重篤な全身症状がある場合は、内科へ
熱と関節痛が突然現れ、39℃以上の高熱や関節の激しい腫れ・痛み、呼吸困難、意識障害、頭痛や発疹、水分が摂れない場合は、すぐに医療機関を受診してください。こうした症状は重い感染症や自己免疫疾患、敗血症など命に関わる疾患の可能性があり、早期の診断と治療が重要です。
受診は内科が基本ですが、関節症状が強い場合は整形外科やリウマチ科、妊娠中は産婦人科の受診も検討しましょう。症状の経過や他に伴う症状を詳しく伝えましょう。重症化や合併症を防ぐためにも、自己判断せず早めに専門医を受診してください。
「熱と関節痛がある」症状が特徴的な病気・疾患
ここではメディカルドック監修医が、「熱と関節痛がある」に関する症状が特徴の病気を紹介します。
どのような症状なのか、他に身体部位に症状が現れる場合があるのか、など病気について気になる事項を解説します。
風邪・感冒
風邪は主にウイルス感染による上気道炎症が起こり、発熱や関節痛、筋肉痛、喉の痛み、鼻水、咳など多彩な症状がみられます。原因はライノウイルスやコロナウイルス、アデノウイルスなどです。大半は自然治癒しますが、安静・十分な水分補給が大切です。高熱が続く、食事や水分が取れない、強い倦怠感がある場合は内科への受診を検討しましょう。
インフルエンザ
インフルエンザはインフルエンザウイルス感染による全身症状で、急激な発熱(38℃以上)、関節痛・筋肉痛、咳、喉の痛み、頭痛、強い倦怠感が特徴です。高齢者や持病のある方は肺炎など重症化しやすいため注意が必要です。治療は抗インフルエンザ薬が有効で、早期受診が重要です。高熱や全身症状が強い場合は内科や発熱外来での診察が適切です。
新型コロナウイルス
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は発熱、関節痛・筋肉痛、咳、喉の痛み、味覚・嗅覚異常など多様な症状が現れます。重症例では呼吸困難や意識障害も認められるため、症状が強い場合は医療機関へ早急に相談しましょう。感染拡大状況によっては、発熱外来や保健所の指示に従い受診を行ってください。
白血病
白血病は血液のがんで、発熱や関節痛、全身倦怠感に加えて貧血、出血斑、リンパ節腫脹、感染症にかかりやすくなるなど多彩な症状がみられます。通常の風邪やインフルエンザと異なり、長期間にわたる体調不良や著しい体力低下、皮膚症状を伴う場合は血液内科の受診が勧められます。早期発見が治療成績の向上につながるため、いつもと違う症状が続く場合には早めの受診をして下さい。
関節リウマチ
関節リウマチは免疫の異常による慢性炎症性疾患で、朝の関節のこわばり、発熱、関節痛・腫れが特徴です。進行すると関節運動障害や全身症状を伴い、自己判断で放置すると日常生活に大きな支障が出ます。早期にリウマチ科や整形外科を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
これらの病気はいずれも、発熱と関節痛を伴いながら全身症状が強く現れる場合が多いため、症状が強い・長引く・他の臓器症状を伴う場合は早めに医療機関へ相談しましょう。

