息子の小学校の「学習発表会」では、人数制限があり観られるのは1家庭2人まで。それなのに、パパは主人公よりも近くに住む義母の肩を持ちます。ママの猛抗議や息子の説得により、ママとパパの2人で観覧に行くと話はまとまったのですが……。
その後も、ことあるごとに「行きたいわ〜」と言う義母に「ビデオはばっちり撮りますから」と約束して、いよいよ発表会当日。前の学年の発表が行われている間にビデオを確認していると、「よかった〜間に合った☆」の声が！ ぎ、義母〜！？
義母登場！
新型コロナウィルスの感染対策のため、発表会を観られるのは1家庭2人まで。
何度も義母に伝えていましたが、改めて伝えました。
ひかない義母！
あまりのことにめまいが……。
しかし、ここでふと疑問が……。
発表時間も受付時間も学年によって違うのに、どうしてこのドンピシャのタイミングで現れたのだろう……？
まさか……。
義母が突然現れても、帰るように促すわけでもなく、「来ちゃったものは仕方がない」と言うパパ。
そこで、ふと気づきました。
義母がいくら入りたがろうと、学校からもらった受付用の体温名簿は2人分しかなかったことに！
新型コロナ対策で、朝に検温して、それを受付で渡すことになっています。
2枚しかもらっておらず、ママとパパの参加は決まっているので義母の分はありません。これであきらめてくれれば……。と思った瞬間、義母は動じることなく、近くにいた先生へ声をかけるのでした。
◇ ◇ ◇
突然現れた義母……。黒幕は夫だったのでは？ と思わせる“ドンピシャ来校”に驚きを隠せません。子どもの成長を見届けたい気持ちはわかりますが、違反してまでは違います。感染対策の「1家庭2名」「受付票2枚」は、子どもや先生を守るための“約束”。その意味を、親こそ正しく理解し、例外をつくらない姿で示してほしいですね。
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著者：マンガ家・イラストレーター あべかわ
