カロテノイドの一日の摂取量

現在、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」には、カロテノイドそのものの摂取基準は設けられていません。しかし、カロテノイドの中でも、β-カロテンやβ-クリプトキサンチンなど、体内でビタミンAに変換されるプロビタミンAは重要な役割を果たしています。そのため、ここではビタミンAとして必要な一日の摂取量を参考に紹介します。
必要なカロテノイド(ビタミンA)の量は、年齢や性別によって異なります。
成人男性(18~64歳):850~900㎍RAE/日
成人女性(18~29歳):650~700㎍RAE/日
妊婦後期:成人女性の値に+80㎍RAE/日
授乳婦:成人女性の値に+450㎍RAE/日
カロテノイドの効果

活性酸素の発生を抑えて取り除く
私たちの体は呼吸から酸素を取り込み、食事から栄養を摂ることで日常生活に必要なエネルギーを作り出します。その過程では酸素の一部が活性酸素へ変化します。活性酸素は動脈硬化を起こしやすくする物質を作り出すため、がん・老化・免疫機能の低下などを引き起こします。カロテノイドの一種、β-カロテンには抗酸化作用があります。
疾病リスクの低減
カロテノイドには抗酸化作用があり、免疫機能の維持や動脈硬化の予防に関わっていると考えられています。また、種類も多いため、さまざまな疫学調査研究が行われており、血管系疾患の予防、目の健康維持、骨密度の維持、がんの予防などの効果が期待されています。
野菜摂取量の指標となる
皮膚のカロテノイド蓄積量は野菜の摂取量の指標となることが分かっています。
野菜(特に緑黄色野菜)を食べると、野菜に含まれるカロテノイドが体に吸収され、やがて皮膚に蓄積します(2~4週間かかります)。あくまでも目安量ですが、皮膚のカロテノイド量を測れば野菜摂取量を推定することが出来ます。
皮膚や粘膜の健康を保つ
カロテノイドは皮膚や粘膜の健康を維持するのに重要な役割を持ちます。
皮膚の古くなった細胞(角質)から新しい細胞(角質)へ生まれ変わるサイクルを整える働きがあるため、肌の潤いを保つ天然保湿因子を整えることができ、乾燥やしわを予防出来ます。
光刺激反応に欠かせない
ビタミンAの末端構造に分類されるレチノールとレチナールは、目の網膜細胞の保護作用や視細胞における光刺激反応に重要な物質で、夜間視力の維持を助けます。

