
11月1日にTOKYO MXにて、開局30周年記念を記念した特別生ドラマ「いいひとりの日」が放送された。番組プロデューサー曰く「MXは予算は少ないけれど、生放送ドラマならできるんじゃないかな、って軽い考えで始めた」企画で「時間も予算も無い」中、始動。本番前に出演者が揃ってリハーサルをしたのは、たった1回。「やってみないと、どうなるかわからない」「最後まで行かずに終わるかも…」と言っていたW主演の大東駿介と松尾諭だったが、大きな放送事故も無く生放送を終えた。終了直後で安堵感と熱が冷めやらない大東、松尾、宮澤エマ、原田龍二、加藤史帆、皆川猿時に感想を聞いてみた。
■MX初の1時間の生ドラマ
「いいひとりの日」は、W主演の1人でもある松尾が脚本も担当。TOKYO MXの開局からちょうど30年となる2025年11月1日夜8時。スタジオでは終末系情報バラエティ「原田龍二のイキタイ!」の生放送中で、11月1日=「いいひとりの日」にちなみ、一般参加の夫婦がカメラの前で離婚届に判を押すコーナー「ハンコおしてちょーだい!」を進行していた。番組のフロアディレクター・千代田(松尾)は、この企画に乗じて、あるサプライズを密かに計画。ところが、観客の中に紛れていた番組プロデューサー・内堀(大東)の妻(宮澤)が生放送に乱入し、事態は思わぬ方向へ動き出す…。といったストーリーで、「イキタイ!」のスタジオ、MXの玄関前のイベントスペース、同局の受付の3ヶ所を結んで進行していった。
■「こんな危険な企画に参加した出演者に拍手を贈りたい」(松尾)
――無事に終了、お疲れ様でした!
全員 ありがとうございます。
松尾 大東くん始め、こんな危険な企画に出演してくださった皆さんに大きな拍手を贈りたいです。素敵な1日をありがとうございました。
――今回、原田さんはカンペを読む役で特にセリフ覚えなくていいから他の方より気楽かな、と思ってたんですけど、松尾さんが「1番重要な役は原田さんです」っておっしゃってたんですよ。
松尾 そうですよ!
原田 いやいや…(照)。このドラマはまさにMXの真骨頂というか、他局ではできない世界観だと思いました。今回は“原田龍二”の役だったんで、照れくさいっていうか、やっぱり別の人格の方が演りやすいですよね。どんな顔していいのかもわかんないし、そのままでいいと言えばそのままなんですけど(笑)。
――でも、「原田龍二ってカンペが無いと話せないんだ」って真に受ける視聴者も居ると思うんですよ。だから、リスクも高かったかと…。
原田 (笑)。まぁ別にどう思われても…。
松尾 「5時に夢中!」にプロモーションで出た時にミッツ(・マングローブ)さんが、(カンペが無いと話せないのは)事実って言ってましたから(笑)。
原田 楽しんでいただければ。それが全てです。
――皆さんで集まったのは1回とか。その時にやってみた感じはいかがでしたか?
松尾 その時はちょっと色々技術的なことが全然まだちゃんと出来上がってなくて。何か“慣らし運転”というか、何となくみんなでセリフを確認したかな、ぐらいだったんですよ。何なら、(皆川)猿時さんは居ませんでしたから。
――えっ!?じゃあ皆川さんは、今日初めていらっしゃって?
皆川 そうですね。はい…。
宮澤 でも、ずっと居た感が…(笑)。
――加藤さんは、生ドラマは初めてですよね。
加藤 はい。今日まですごくドキドキしていました。私は受付に居ましたが、本当にちゃんとカメラが切り替わるのかな、って半信半疑で…。
松尾 信用ができなかったんだ。
加藤 (笑)。でも本番はメッチャ楽しかったです!途中で3分押してたんですけど、そこからエマさんが、もう何か爆巻きしてくださって。
全員 (爆笑)
■3分押しを巻き返したのは…?
宮澤 監督から「ここはもっとゆっくり大事に喋ってください。セリフを粒立てて言ってください」みたいなこと言われてたんですけど、もうもう全部無視!ある意味、一生懸命いっぱい喋りたいっていう前のめりなキャラクターに方向転換して、爆速で喋らせていただいたんですけど、私だけじゃなくて、みんながメチャクチャ協力してくださって。
松尾 猿時さん以外ね(笑)。
宮澤 たっぷり(間をとって)演られる方は、もうたっぷり演った方が楽しいじゃないですか。でも私は、今回“タイムキーパー”的な役割で呼ばれたと思って、頑張らさせていただきました。

■第2弾は、温泉から???
――「今回うまくいったので、また来年とかに生ドラマをやりましょう」ってことになってお声がかかったら、皆さん出演されますか?
松尾 (食い気味に)条件次第ですね!
宮澤 主演が「条件次第」って!
松尾 いやいや、時間や予算が無い厳しい状況でこんな素晴らしい方々に出ていただけたのは、1回こっきりですよ。やっぱ大変ですよ。だってもう2回目あっても出ないでしょ?
宮澤 大東くんの目を見て聞いてみて。
大東 来年、もしあるんやったら、テレビの前で見たいです…。
松尾 えっ…。
大東 一旦、ね。一旦。
宮澤 疲れちゃったのかな(笑)。明日聞いたら、また違うと思いますよ。
大東 楽しかったですけど、今、終わったばっかりの気持ちは、しばらくはええかなぁ…と(笑)。
松尾 僕の理想で言うと、これに味を占めたMXが「またやるぞ!」って言って、僕らは「やりません」って断るけど、「もうノウハウがわかったから」って、わかったつもりで他の人たちでやって大失敗してほしい…。
全員 (手を叩いて大爆笑)
宮澤 性格悪いなぁ(笑)。
――じゃあ、次回は、今日出られた方は全員出ないでほしいってことですよね。
松尾 でも、原田さんは出てほしいですよ。やっぱり“MXの顔”ですから。
――原田さん、来年もあったら出られますか?
原田 まっ、オファーがあれば(笑)。
――じゃあ、その時は(原田が事前コメントで希望していた)温泉からの生放送で…。
原田 それはさすがにムリかと(笑)。
――松尾さんの脚本で「湯けむりナントカ」みたいなストーリーなら…。
原田 なるほど!
松尾 MXだから攻めないと!多少のお色気シーンも詰め込んでね。「キャー!」みたいなね。見たいですよね。
大東 見たい!
松尾 TVの前でヤキモキする気持ちを、今のお子さんたちにも味わっていただいて(笑)。
――加藤さんがポカーンってしてますよ。
松尾 (加藤に)今のは聞かなかったことにしてください。
加藤 楽しみにしてます。生入浴(笑)。
松尾 加藤さんの口から、そんな単語…。ここはカットで!
原田 でも今回、いろいろうまくいきすぎて、どうだったのかなと思います。何かもっとトラブルがあるんじゃないかな、ってどっかで期待してましたけどね。うまくいったから言えるのかもしれませんけども。
宮澤 そうですね。皆さん、真面目でしたね。
松尾 うん…確かに残念な感じ…。
全員 ワハハハハ。
松尾 脚本通りには進んだって点では、よかったって思いたいですけど。SNSでトレンド入りしたらしいですね。まさかトレンディドラマになるとは。
宮澤 ちょっと違う(笑)。
■12月1日までTVerで見逃し配信中
――TVerで12月1日まで見逃し配信がありますから、見てない方や東京以外の方にも是非見てほしいですね。
松尾 1時間で終わるんで。面白いかどうかわからないですけど、あっという間に終わりますから、是非ご覧になってください。
――充分面白かったです!
松尾 それならよかったです。何だかんだ言いましたけど、本当にいい機会を与えていただけて、勉強になりました。ありがとうございました!
◆取材・文=鳥居美保


