「狭心症」と「心筋梗塞」の違いとは?
狭心症と心筋梗塞はいずれも、虚血性心疾患に分類されます。両疾患とも冠動脈が障害される疾患ですが、狭心症は冠動脈が狭くなる疾患、心筋梗塞は冠動脈がつまる疾患です。症状にも違いが見られ、両疾患とも胸痛や胸部圧迫感が主症状です。しかし、狭心症は数分で軽快しますが、心筋梗塞は長時間継続し軽快することがありません。また、狭心症と比較して、心筋梗塞は緊急性が高く、命に関わる危険な疾患です。
狭心症の主な原因
主な原因は冠動脈の動脈硬化です。動脈硬化が進む要因の中から3つあげて、詳しく説明いたします。
高血圧
長期間にわたり高血圧の状態が続くと、血管の内側の壁が損傷し、血管が硬くなったり、プラークと呼ばれる沈着物が形成されやすくなったりします。そのため、冠動脈が閉塞し、狭心症が起こりやすくなります。したがって、高血圧のコントロールは重要です。しかしながら、高血圧は多くの場合、自覚症状が乏しいため、気づかずに放置してしまう人も少なくありません。血圧が高めの状態が続く場合は、内科や循環器内科を受診し、医師の適切な指導を受けることが大切です。
喫煙
タバコは血管収縮作用があるため、血圧が上昇しやすいです。さらに、タバコの煙に含まれる有害成分が血管の内膜を傷つけ、動脈硬化の進行を早めます。このような変化により、狭心症を起こす危険性が高まります。禁煙を実践しましょう。しかしながら、自力で禁煙することは容易ではありません。医療機関の禁煙外来を活用し、専門的なサポートを受けることも有効な方法です。
高LDLコレステロール血症
血液中のLDLコレステロールが高値になると、プラークと呼ばれる塊が血管の内側に沈着しやすくなります。そのため、冠動脈が狭くなり、狭心症が起こりやすくなります。LDL高値を指摘された場合は、内科や循環器内科を受診し、医師の指導のもとで食事の改善や必要に応じた内服治療を受けましょう。

