「狭心症と心筋梗塞の違い」はご存知ですか?それぞれの症状も医師が解説!

「狭心症と心筋梗塞の違い」はご存知ですか?それぞれの症状も医師が解説!

心筋梗塞の代表的な症状

狭心症と症状は似ていますが、心筋梗塞はより重篤な疾患のため、代表的な症状が異なります。以下に3つあげて解説いたします。

胸痛と胸部圧迫感

狭心症と同様に胸痛と胸部圧迫感が現れます。狭心症と異なる点は、労作と安静にかかわらず症状が起きること、安静にしても軽快せずに継続すること、ニトログリセリンを使用しても軽快しないこと、などです。これらの症状が起きた際は、緊急性が高く、早急に循環器科や救急科を受診しましょう。

冷や汗

胸痛や胸部圧迫感に加え、冷や汗が出ることがあります。痛み刺激が、交感神経を活性化し、皮膚の汗腺(特にエクリン腺)を刺激するためです。救急車を要請し、できるだけ早期に循環器科や救急科を受診しましょう。

呼吸困難

胸痛や胸部圧迫感に加え、呼吸困難が出ることがあります。心筋梗塞が原因で心筋が広範囲に壊死し、ポンプ機能が急激に低下した状態です。その結果、肺の血管内圧が上昇し、血漿成分が肺胞内に漏れ出て、肺水腫という病態を起こします。肺胞が液体で満たされるため、ガス交換が妨げられ呼吸困難が生じます。重篤な状態なので、救急車を要請し、早急に循環器科や救急科を受診してください。

狭心症の予防法

狭心症は、主に動脈硬化が原因となり、冠動脈が狭くなることで起こります。そのため、予防には動脈硬化を進めない生活習慣が重要です。代表的な予防法を以下に説明いたします。

禁煙

タバコには多くの有害物質が含まれています。これらが血管を収縮させたり、血栓を作りやすくしたりすることで、血管の壁を傷つけます。その結果、動脈硬化が進みやすくなり、狭心症発症のリスクとなるため気をつけなければなりません。禁煙が最も効果的な予防法のひとつです。

血圧管理[

高血圧は、動脈硬化を進行させる大きな要因の1つです。初期の段階では自覚症状がほとんどないため、気がつかないことが多いです。そのため、日ごろから血圧を測定する習慣を持ちましょう。血圧の目標値は、75 歳未満の方では原則として130/80 mmHg未満をめざします。一方、75歳以上の方では140/90 mmHg未満を目標とし、130/80mmHg未満まで下がっても体調に問題がなければ、そのままの状態を維持することが望ましいとされています。

ストレス管理

ストレスが長く続くと、交感神経が過度に働き、心臓や血管に負担をかけます。その結果、脈拍が速くなったり血圧が上昇したりして、狭心症や不整脈のリスクが高まります。ストレスをため込まない工夫が大切です。瞑想、深呼吸、ヨガなど自分に合ったリラックス法を取り入れ、心身のバランスを保ちましょう。

心筋梗塞の予防法

心筋梗塞も狭心症と同様に冠動脈の動脈硬化が原因となるので、予防法はほぼ同じです。先に記載した狭心症の予防法が有効ですが、加えて3つの予防法をご紹介いたします。

適度な運動習慣

定期的な運動は、心臓の健康を保つうえで非常に効果的です。特にウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの有酸素運動は、血流を改善し血圧を下げる効果が期待できます。目安として、有酸素運動を中心に中等度(楽である〜ややきつい程度)以上の強度で、毎日30分以上(少なくとも週に3日)を行うことが有効です。

適量のアルコール摂取

アルコールの摂りすぎは血圧上昇や中性脂肪の増加を招き、動脈硬化を進めて心筋梗塞のリスクを高めます。アルコールの摂取は25 g/日以下、あるいはできるだけ減らすことが望ましいです。

適正なエネルギー摂取

摂取カロリーが多すぎると、肥満、脂質異常症、糖尿病を起こし、動脈硬化の進行を早めます。適正な体重(BMI<25kg/m2)を意識した、適正なエネルギー摂取につとめましょう。そのうえで、脂肪エネルギー比率20〜25%、炭水化物50〜60%に設定することを心がけましょう。

「狭心症と心筋梗塞の違い」についてよくある質問

ここまで狭心症と心筋梗塞の違いなどを紹介しました。ここでは「狭心症と心筋梗塞の違い」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。/p>

狭心症や心筋梗塞で突然死することはありますか?

佐藤 浩樹 医師

狭心症や心筋梗塞は、いずれも冠動脈が障害され、心臓への血流が不足することで起こる疾患です。特に心筋梗塞では突然死の危険が伴います。これが、狭心症と心筋梗塞の違いです。心筋梗塞では、心臓の一部が壊死し、不整脈(特に心室細動)を起こすことで、意識を失い数分以内に心停止に至ることがあります。「突然死」と呼ばれる状態です。強い胸痛、冷汗、息苦しさなどの症状が出た時は、迷わず救急車を呼ぶことが重要です。早期の治療により、救命の可能性が高まります。

編集部まとめ 狭心症、心筋梗塞の予防は生活習慣の見直しから

狭心症や心筋梗塞はいずれも、主に冠動脈の動脈硬化によって起こる疾患です。そのため、動脈硬化の進展を抑える日常生活の過ごし方が予防の鍵となります。禁煙を心がけ、適正な体重の維持、バランスの取れた食事、そして無理のない範囲での適度な運動を継続することが大切です。

「狭心症と心筋梗塞」と関連する病気

「狭心症と心筋梗塞」と関連する病気は6個ほどあります。
各病気の症状・原因・治療方法など詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

循環器科の病気

心膜炎大動脈解離肺塞栓症

呼吸器科の病気

胸膜炎気胸

整形外科の病気

肋間神経痛

狭心症や心筋梗塞で現れる胸痛を呈する疾患は多いです。その中には、命にかかわる疾患もあります。早期の診断と治療は極めて重要です。早めに医療機関を受診することをおすすめします。

「狭心症と心筋梗塞」と関連する症状

「狭心症と心筋梗塞」と関連している、似ている症状は5個ほどあります。
各症状・原因・治療方法などについての詳細はリンクからMedical DOCの解説記事をご覧ください。

関連する症状

胸痛

胸部圧迫感

左腕のしびれ

左肩の痛み

心窩部痛

ご紹介した症状は狭心症や心筋梗塞以外の疾患でも認められます。症状が強い、継続する場合は、命にかかわる場合もありますので、自己判断せず医療機関を受診してください。

参考文献

冠動脈疾患の一次予防に関する診療ガイドライン(日本循環器学会)

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配信元: Medical DOC

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