足がつる症状の対処法とは?メディカルドック監修医が解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「足がつる」原因はご存知ですか?治し方・病気も医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
柏木 悠吾(医師)
宮崎大学医学部卒業。宮崎県立宮崎病院、宮崎大学附属病院で研修。地元地域に貢献すべく、2022年より橘病院(宮崎県)に勤務。日本医師会認定スポーツドクター。日本整形外科学会、日本骨折治療学会、日本人工関節学会会員。他に日本医師会認定産業医などの資格を有する。
「足がつる」ときの正しい対処法は?
足がつる時にすぐに自分でできる対処法として、まずは水分補給があります。水ではなく、スポーツドリンクなどのミネラルを含んだものが適切です。OS-1などの経口補水液を市販でも気軽に買うことが出来ますので、スポーツなどをする際には準備しておくと安心です。
筋肉がつったときには、ミネラルを含んだ水分の摂取に加え、つっている筋肉を伸ばし、氷水などで冷やすことも重要です。
市販薬の中で足のつりに効くものとして、「芍薬甘草湯」があります。漢方薬の一つで病院でも筋肉がつったとき用に処方されることがあります。漢方薬は安心なイメージがあるかもしれませんが、過剰に飲みすぎると副作用が現れることもありますので、用法用量を守って服用するようにしましょう。
「足がつる」症状を防ぐ食べ物や正しい予防法・対策は?
足がつる症状を繰り返しているとき、脱水やミネラルバランスの乱れが起きていることがあります。
夏場は汗などからの水分の喪失により脱水になりやすいので、こまめに水分摂取することが重要です。目安として、1日1Lほどの水を摂取するのが良いでしょう。高齢者の場合は喉の乾きを感じにくいため、知らずしらずのうちに脱水になっていることもあり、特に注意が必要です。
ミネラルバランスのバランスの乱れで足がつることも多く、バランスの取れた食事の摂取でミネラルや塩分などを十分に摂取することも非常に重要です。
コーヒーなどカフェインの入った飲み物や、アルコールを含んだ飲み物は脱水を引き起こし、症状を引き起こす可能性があります。過剰な摂取には注意が必要です。
夏と比較して冬は汗をかきにくく、水分摂取も少なくなりがちな季節です。しかし、冬でも暖房の効いた部屋では知らずしらずのうちに汗をかいています。気づいたら脱水になっていることもあり、冬でも意識的に水分摂取を行うことをおすすめします。

