もう我慢できない!
極めつけは、「こんなんじゃ気分アガらないでしょ」と茶化すように言われたことです。
鏡に映るたび、「本当に私の髪ってそんなにひどいの……?」と不安になり、せっかくの美容院タイムが苦痛に変わってしまいました。
そして、リフレッシュするどころか、むしろ気分が下がっていくのを感じた私は、さすがに我慢できず、美容師さんにこう伝えてしまいました。
「気分を上げたくて美容室に来ているのに、これじゃ上がるどころかむしろ下がっています」
私たちには「綺麗になる権利」がある
私の言葉に、美容師さんは一瞬「え?」という表情になり、一応は謝ってくれました。
でも、「あ、気にしてました? すいません~」と軽い感じだったのが、さらにモヤモヤを募らせました。
幸いにも仕上がりは満足いくものだったので良かったのですが、あの時の悔しさは忘れられません。
私たちは、美容院で綺麗になる権利がある。
自分を労わるはずの時間だからこそ、「心地よさ」も大切です。
どんなに腕が良くても、相手の気持ちに寄り添えない美容師には、大切な髪を任せたくないな、と強く思った出来事でした。
【体験者:30代・女性会社員、回答時期:2025年10月】
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
FTNコラムニスト:藍沢ゆきの
元OL。出産を機に、育休取得の難しさやワーキングマザーの生き辛さに疑問を持ち、問題提起したいとライターに転身。以来恋愛や人間関係に関するコラムをこれまでに1000本以上執筆するフリーライター。日々フィールドワークやリモートインタビューで女性の人生に関する喜怒哀楽を取材。記事にしている。

