レーシックの老眼治療を受けるメリットと注意点

レーシックで老眼治療を受けるメリットを教えてください
老眼の矯正を目的にレーシックを受ける最大のメリットは、老眼鏡や遠近両用メガネに頼る頻度を減らせることです。日常生活で近くを見るときだけ老眼鏡をかける、いちいちメガネをかけ替える、といった煩わしさが軽減されるため、スマートフォンの操作や読書、細かな作業も裸眼でスムーズに行えるようになります。
一方、多焦点レーシックのメリットは両目とも遠近の視力を確保できる点です。左右の目で遠近を分担しないため立体視を保ちやすく、より自然で違和感の少ない見え方になる可能性があります。
レーシックの老眼治療に合併症や後遺症はありますか?
レーシックは安全性の高い手術ですが、手術である以上合併症や後遺症のリスクがあります。老眼目的のレーシックに特有なものは少なく、通常のレーシック手術と共通の合併症があります。
例えば、手術後にドライアイの症状が強くなったり、夜間に光がにじんで見えるハロー・グレア現象が生じたりすることがあります。また、角膜を削ることでわずかに乱視が残ったり、再手術やメガネでの矯正が必要になったりすることもあります。
また、モノビジョンレーシックのデメリットとして、遠方専用の目と近方専用の目を作るために立体視が低下することがあります。一方、多焦点レーシックの場合は角膜に複数の焦点を持たせる性質上、コントラスト感や暗所視力が低下することがあります。
いずれの場合も、一度削った角膜はもとに戻せないため、手術の適応検査で十分に自分の目の状態を把握し、眼科医と相談のうえでメリットとリスクを天秤にかけて判断することが大切です。
レーシックの老眼治療を受けた後の注意点を教えてください
レーシック手術後は、合併症予防と良好な視力維持のために 眼科医の指示に沿った経過観察を行うことが不可欠です。まず手術直後から数日は目を強くこすることや、水が入るような行為は厳禁です。特に、就寝時は保護用の眼帯やゴーグルを装着し、無意識に目を触らないようにします。また、1週間ほどはスポーツや激しい運動、サウナや温泉、飲酒なども眼科医の許可が出るまで控えてください。
そして、処方された抗生剤や消炎剤の目薬を決められた期間きちんと続けることが大切です。定期検診にも必ず通い、術後の経過観察と必要な治療を受けましょう。治療後は見え方に違和感を覚えることもあるため、特に夜間の運転などは慎重に行い、無理をしないことが肝心です。こうした注意点を守れば、多くの方はレーシック後の視力を良好に保ち、快適な裸眼生活を送ることができるでしょう。
編集部まとめ

老眼は年齢を重ねると誰にでも訪れる目のピント調節力の衰えであり、目の老化現象の一つです。近くが見えにくくなるのは避けられないことですが、適切に対処すれば日常生活の不便さは大きく軽減できます。また、最近では遠近両用のレーシックや多焦点眼内レンズなど老眼治療の選択肢が広がっていますが、どの方法にもメリットとデメリットがあります。大切なのはご自身の目に合った手段を眼科医と一緒に見極めることです。老眼鏡を上手に活用するのも立派な対策ですし、どうしても裸眼にこだわる場合は慎重に検査やカウンセリングを受けてから行うようにすることが大切です。不安なこともあると思いますが、本記事が皆さんの不安を一つでも解決する一助になれば幸いです。
参考文献
『40代で始まる目の老化』(日本眼科医会)
『屈折矯正手術のガイドライン(第8版)』(日本眼科学会)

