『夏の思い出』——苦手を超えた銅賞

銅賞作品『夏の思い出』
親子展では、隆廣さんが飽きないよう、レジン・パステル・水彩など様々な技法に挑戦しながら30点を制作したそう。そして、活動の場を広げ、万博で正式に“親子アーティスト”としてデビューした。
さらに2025年、隆廣さんは「第11回MOA美術館港区児童作品展 絵画の部」において『夏の思い出』で銅賞を受賞。香川県坂出市の海で祖父母と過ごした夏の記憶を描いたもので、海と空のにじむ色彩に、素直な“楽しい”が詰まっている。制作時間はわずか15分。まさに“楽しさが爆発した瞬間”をそのまま描いた一枚だったという。
万博から広がる社会とのつながり
2025年大阪・関西万博「シン・オンナ展」では、代表作『しあわせだね』を展示。この作品は、以前オリビアン小豆島夕陽ヶ丘ホテルにも特別展示され、地域と観光客をつなぐ“感動の絵”として注目を集めた。
さらに、『しあわせだね』の理念に共感した、SOURA(ミラノコレクション参加ブランド)、九櫻 × kusakura sashiko、伝統工芸士・小岩井カリナ氏、ミシュランセレクテッドシェフ出崎英世氏などの企業・ブランドとのコラボレーションも続々と実現。これらの取り組みは、社会からの孤立感を感じやすい子育て中に“子育ての時間が社会とつながる”新しいアートの形として企業から賛同を得ているという。
また、MOA美術館児童作品展は、子どもたちが日頃取り組んでいる絵画や書写などの創作活動を奨励し、「生命を尊ぶ心」「心ゆたかな人間」形成を目的に、家庭・学校・地域と連携しながら、全国ネットで開催されている。治美さんと隆廣さんも、この作品展の目的に深く共感し、“心を育てるアート”を通じて、子どもが新たな才能を開花させ、親子の時間をアートから育む活動を続けていくとしている。
苦手から始まった親子アーティストが、教育・企業・社会をつなぐ新しい芸術活動へ。親子アーティスト、中橋治美さん・中橋隆廣さんの今後の活躍にも注目だ。
Wabunka Project 公式サイト:https://wabunka-pj.or.jp
(suzuki)
