「シミ」はある日突然できるのではなく、日々の習慣のなかで少しずつ形成されていきます。そのため、シミを防ぐには正しいお手入れなど、日々継続することが重要です。それでは、医療機関でできるシミ対策にはどのようなものがあるのでしょうか。「さおり皮ふ科クリニック」の山本先生に教えていただきました。

監修医師:
山本 佐織(さおり皮ふ科クリニック)
山梨大学医学部卒業。その後、甲府共立病院、山梨大学医学部附属病院、北杜市立甲陽病院などで経験を積む。2020年7月、山梨県韮崎市に「さおり皮ふ科クリニック」を開院。日本皮膚科学会専門医。
編集部
一度作られたシミは、どのようにして対処すればいいのでしょうか?
山本先生
美容皮膚科の分野では、様々な医療機器を使ってシミを除去することができます。例えば、1兆分の1(ピコ秒)という短い単位でレーザーを照射する「ピコレーザー」は、メラニン色素を粉砕することでシミを除去する治療法です。肌に負担が少なく、効果も高いとして人気を集めています。
編集部
そのほかにも治療法はありますか?
山本先生
「IPL(インテンスパルスライト)」という治療法もあります。IPLは光治療やフォト治療とも呼ばれ、IPLという光を照射することでメラニン色素を分解し、シミの改善を目指します。ピコレーザーと比べて照射エネルギーが比較的ゆるやかであるため、数回繰り返して治療をおこなう必要があります。その一方で、ダウンタイムが短いことに加え、照射する光の波長を変えることでシミだけでなく、くすみやニキビなど様々なトラブルに対処できるというメリットがあります。
編集部
シミができても、治療で取り除くことができるのですね。
山本先生
IPLやピコレーザーなどの治療と組み合わせることで、より効果的にシミの改善や予防を期待することができる治療法もあります。実際、それらの治療に「ケミカルピーリング」や「イオン導入」を組み合わせている患者さんも多くいます。ケミカルピーリングは、皮膚表面の古くなった角質を取り除くことにより、肌のターンオーバーを正常化し皮膚の再生を促します。その一方、イオン導入とはビタミンCやトラネキサム酸などの成分を皮膚の深部にまで浸透させる治療法です。これらの治療は皮膚のターンオーバーを整え、健康な状態に保つ働きがあります。
※この記事はMedical DOCにて<皮膚科医が実践している「シミ対策」を伝授! シミの原因・対処法も解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

