愛犬が前足で自分の顔をこすり、洗うようなしぐさをすることはありませんか? よくある犬の行動のひとつのようですが、この行動にはどのような意味や理由があるのでしょうか。
今回は、犬の“顔を洗う”しぐさについて、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に聞きました。

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬は前足で顔をこする(洗う)しぐさをすることがあります。この行動にはどのような意味があるのでしょうか。
岡本先生:
「口の中や顔の皮膚、耳や目に違和感がある、眠たいときや暇なときなどに、前足で顔をこするしぐさをすることが多いです。ちなみに、猫も同様の理由から顔をこするしぐさをしますが、猫の場合は、主にグルーミングで顔をこすることが多いです」

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――犬は前足以外にも、柱や家具、床などに顔をこすりつけるしぐさをすることがありますが、この行動も同じ理由でしょうか。
岡本先生:
「この場合は、興奮している、顔についた何かを取りたい、顔にかゆみなどの違和感があるといった理由でしょう」

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――病気のサインなど、気を付けたほうがよい犬の顔をこするしぐさがあれば教えてください。
岡本先生:
「長時間こすり続けていたり、こすっている部分に赤みがあったり、また、声をかけても止めない場合は病的な可能性がありますので受診をおすすめします」

引用元:いぬのきもち投稿写真ギャラリー
――最後に、犬が顔をこするしぐさをしているときの対処法を教えてください。
岡本先生:
「皮膚や目など、顔に異常がないかを確認する、大きなリアクションをとらない、こする頻度が増えていないか観察するとよいでしょう」
犬が顔をこする(洗う)しぐさはかわいらしいですが、長時間こすり続けているときや皮膚に異常があるときなどは、一度かかりつけ医に診てもらうと安心です。
(監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・岡本りさ先生)
取材・文/長谷部サチ
※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。
※記事と写真に関連性がない場合もあります。
※記事の内容は2025年9月時点の情報です。
