頭をぶつけた後に「痛みが引いたからもう大丈夫」と油断している人はいませんか? じつは、痛みが引いたからといって安心できない場合もあるそうです。一体なぜ頭をぶつけたとき、痛みが引いても油断できないのかについて「なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック」の青山先生に解説していただきました。

監修医師:
青山 尚樹(なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック)
日本大学医学部卒業。その後、日本大学医学部附属板橋病院、本庄総合病院、相模原協同病院、駿河台日本大学病院(現・日本大学病院)などで脳神経外科医として経験を積む。2022年、東京都目黒区に「なかめぐろ脳神経外科・内科 頭痛クリニック」を開院。日本脳神経外科学会専門医、日本抗加齢医学会専門医、PAPT研究会認定医・指導医。
編集部
頭をぶつけたときは、痛みが引いても油断はできないと聞きました。本当ですか?
青山先生
はい、頭をぶつけることを「頭部打撲」と言います。頭部打撲の症状は頭を打った直後に出る場合と、しばらくしてから出現する場合があるため、症状がなくても要注意です。場合によっては1~2カ月後に症状が出現することもあります。
編集部
それでは、頭をぶつけたときにはどうしたらいいのですか?
青山先生
まずは、意識がしっかりしているか確認してください。意識の有無は、なかなか評価しづらいかもしれませんが、話しかけてみてきちんと応答があるかどうかで見極めます。また、傷や腫れがあるかも確認しましょう。意識があり、傷や痛みがほとんどない場合には経過観察をおこないます。
編集部
もし、頭が痛む場合にはどうしたらいいでしょうか?
青山先生
頭がズキズキと痛む際は、安静にして様子を見ます。たんこぶができている場合は、冷やすと効果的です。痛みが続くようであれば早めに受診をしてください。
編集部
そのほか、怪我をしているときの対処法はいかがでしょうか?
青山先生
頭から出血している場合、清潔な布で止血します。その後に医療機関を受診し、医師による処置を受けるようにしましょう。
編集部
呼びかけても応答がなければ?
青山先生
意識がない場合にはすぐに救急車を呼んで病院へ搬送します。また、経過観察中、数時間後に何らかの症状が出現することもあります。そうした場合に備え、異変がないかどうか注意深く観察を続けるようにしましょう。
※この記事はMedical DOCにて<頭を打ったときの注意点・対処法はご存じですか? 「頭部打撲」の放置リスクを医師が解説!>と題して公開した記事を再編集して配信しており、内容はその取材時のものです。

