通勤のため、普段は駅まで自転車を使っていたあおさん。雨の日に同じマンションに住むみどりさんに声をかけられたことをきっかけに、ほぼ毎日駅まで送ってもらっていました。
しかし、ある日車で送るのをやめると告げられ、急遽会社へタクシーで行くことに。怒ったあおさんは帰宅後、みどりさんの家に押しかけます。
あおさんはタクシー代をみどりさんに請求。「これからも乗せてくれるなら、タクシー代は払わなくていいよ」と言ったのですが、みどりさんは「私も請求したいと思っていたの。あおさんを送るために余計にかかっていたガソリン代、払ってくれない?」と言ってきて……?
ずっと我慢してきたやさしいママ友の反撃















今まで送ってもらっていた分のガソリン代を請求されたあおさん。みどりさんの予想外の返答に焦ったあおさんは「通勤のついでだったんじゃないの?」と聞きます。
みどりさんは「駅を経由する分余計に走っているから、その分のガソリン代を請求するね」と笑顔で話すのでした。
そしてみどりさんは、車はガソリン以外にも費用がかかることを説明。「これからも乗りたいなら、それも負担してくれる?」と言い、あおさんに笑顔を向けます。
あおさんは次々に出てくる車の費用に驚き、「もういい!」とその場から立ち去るのでした。
◇ ◇ ◇
車にはガソリン代以外の費用がかかっていることを知ったあおさん。これでみどりさんの負担が大きかったことを知ってくれればいいのですが……。自分がラクするために、ママ友の負担を増やしていたことについて反省してほしいですね。
そして、いかに自分がおかしなことを言っていたのか自覚し、みどりさんにきちんと謝罪してほしいものです。
相手の思いやりの中には、自分では気づかない負担がかかっていることもあります。厚意は、相手への感謝と配慮がなければ簡単に崩れてしまうもの。相手の気づかいを利用するのではなく、自分も何かお返しをする"ギブアンドテイク"の心で人間関係を大切にしていきたいですね。
著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ

