●「現実の反社は人を支配し、搾取する存在」
鐘ケ江弁護士はさらにこう警鐘を鳴らした。
「若い時は、反社が格好良く見える時期が誰でもあると思います。ルールにとらわれずに、自分の意思を貫いて生きている存在。
物語として楽しむことはいいことですし、それで救われる人もいます。ですが、現実の反社は、人を『天然資源』として支配し搾取する存在です」
鐘ケ江弁護士はこうも話す。
「反社会的勢力に一度助けを求めると『共犯者』とされてしまい逃げられなくなります。
ずっと『隠し事にしなければならない弱み』を抱えたまま、操られる人形になるのです。
合法的な手段は手間がかかり、不満足なこともあると思いますが…。
長期的な視点で見たらそれが最も適切です。どうか、警察や弁護士を頼ってください」

