3.カプノサイトファーガ感染症の可能性もあり
最後の3つ目は、「カプノサイトファーガ感染症」です。
「カプノサイトファーガ感染症」とは、猫(犬)の口腔内の常在菌、カプノサイトファーガ・カニモルサスが原因で起こる病気です。
引っ掻かれたり、噛まれたりなどが主な感染経路で、犬の場合では、火傷の傷口を舐められた女性が、「カプノサイトファーガ感染症」にかかった例も海外で報告されています。猫(犬)の唾液を介した感染には十分な注意が必要です。
今のところ感染例は少数ですが、「カプノサイトファーガ感染症」に感染すると、発熱や倦怠感、腹痛、吐き気などの症状が起こります。深刻化すると、敗血症や髄膜炎、出血しやすくなる播種性血管内凝固症候群(DIC)、さらに多臓器不全に陥ることもあります。
「パスツレラ症」と同じく、基礎疾患のある方や高齢者の方は、重症化のリスクもあるので、愛猫との「キス」や口移しは絶対に避けるようにしましょう。
まとめ
今回は、愛猫との「キス」でどのような病気にかかりやすくなるか、3つの人獣共通感染症を例に解説しました。
結論から言うと、飼い主さんの健康上、愛猫との「キス」は控えたほうが無難です。「パスツレラ症」のように、たとえ飼い猫であっても、口腔内の常在菌が感染症の要因になる場合があります。
特に、妊婦さんのいるおうちでは、生まれてくる赤ちゃんのためにも、愛猫のトイレ当番は、他の家族のみなさんが担当するように努めてください。

