「大動脈瘤」が破裂する前の5つの前兆症状はご存知ですか?【医師解説】

「大動脈瘤」が破裂する前の5つの前兆症状はご存知ですか?【医師解説】

「大動脈瘤破裂」についてよくある質問

ここまで大動脈瘤破裂について紹介しました。ここでは「大動脈瘤破裂」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。

大動脈瘤が破裂すると即死なのでしょうか?

藤井 弘敦 医師

大動脈瘤が破裂すると、その出血量や破裂した部位によっては即死の可能性もあります。しかし、必ずしも全ての方が即死するわけではありません。破裂の程度が比較的軽微なケースや、出血部位によっては、救急搬送され適切な治療を受けることで救命できる場合もあります。ただし、破裂後の状態は非常に危険であり、病院に到着する前に亡くなるケースも多く、早期発見と迅速な治療が命を守る鍵となります。
なお、搬送までの間に心肺停止に至った場合は、心臓マッサージなどの心肺蘇生が行われることもありますが、大動脈瘤破裂に対しては根本的な処置にはならず、あくまで応急的な対応となります。

大動脈瘤破裂で助かる確率はどのくらいなのでしょうか?

藤井 弘敦 医師

大動脈瘤破裂で助かる確率は、破裂した部位や患者さんの状態によって大きく異なり、一概には言えません。大動脈瘤破裂の具体的な生存率のデータはありません。大動脈瘤破裂は、病院に搬送される前に亡くなる方もいることを考慮すると、決して高い確率で助かるわけではありません。ただし、迅速に医療機関へ搬送され、適切な救命処置と手術が受けられた場合には、助かる可能性も十分にあります。

大動脈瘤破裂で亡くなる確率はどのくらいなのでしょうか?

藤井 弘敦 医師

大動脈瘤破裂で亡くなる確率は、破裂した部位によって異なります。胸部大動脈瘤破裂は病院に到達して手術が受けられた場合でも、術後の死亡率は約17〜30%とされています。また、腹部大動脈瘤破裂の場合も、肝臓や腎臓などいろいろな臓器の働きが悪くなる多臓器不全になると、死亡率は50%から70%に達し、手術に至っても依然として死亡率は高く予後不良な疾患です。さらに、これらのデータはあくまで病院にたどり着いた方の死亡率であり、病院に搬送される前に亡くなる方も多くいることを考えると大動脈瘤破裂は非常に危険性の高い病気です。

編集部まとめ

大動脈瘤破裂は、自覚症状がないまま進行し、ある日突然命に関わる状態に陥る非常に危険な病気です。破裂すると大量出血を引き起こし、救命できたとしても長期の入院やリハビリ、さらには後遺症が残る可能性もあります。
大動脈瘤破裂を防ぐには、動脈硬化や高血圧、喫煙といったリスク因子を早期にコントロールすることが何より重要です。大動脈瘤破裂は、発見の遅れが命取りになる病気です。年齢や症状に関係なく、定期的な検診と健康管理を心がけることが、最善の予防となります。

配信元: Medical DOC

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