胃ポリープとは、胃の内側に形成される小さな腫瘍であり、ほとんどが無害ですが、中には悪性化する可能性もあるため注意が必要です。
本記事では、胃ポリープを放置するとどうなるのかについて以下の点を中心にご紹介します。
胃ポリープの症状
胃ポリープを放置するとどうなるのか
胃ポリープの治療法
胃ポリープを放置するとどうなるのかについて理解するためにもご参考いただけますと幸いです。
ぜひ最後までお読みください。

監修医師:
五藤 良将(医師)
防衛医科大学校医学部卒業。その後、自衛隊中央病院、防衛医科大学校病院、千葉中央メディカルセンターなどに勤務。2019年より「竹内内科小児科医院」の院長。専門領域は呼吸器外科、呼吸器内科。日本美容内科学会評議員、日本抗加齢医学会専門医、日本内科学会認定医、日本旅行医学会認定医。
胃ポリープとは?
胃ポリープは、胃の粘膜がいぼのように盛り上がる病変を指し、大きく「胃底腺ポリープ」と「過形成性ポリープ」「胃腺腫(胃腺腫性ポリープ)」に分けられます。
胃底腺ポリープは、分泌腺の細胞が異常増殖して形成されます。がん化するリスクは低いとされています。
過形成性ポリープは基本的にがん化のリスクは低いとされていますが、大きさが2cmを超える場合や特定の形態を示す場合にがん化のリスクが高まることがあります。
また、ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌によって縮小・消失することもあります。
一方、胃腺腫は胃がんになる可能性のある前癌病変とされているポリープです。
胃ポリープはほとんど自覚症状がなく、健康診断の上部消化管造影検査や内視鏡検査(胃カメラ)で発見されることが少なくない疾患です。
そのため、無症状の方から日常的に胃部の不快感を感じている方まで、自覚症状に関わらず定期的な検査を受けることが重要とされています。
胃ポリープの原因
胃ポリープは何が原因で発症するのでしょうか?以下で原因別に解説します。
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープは、ピロリ菌感染がない清潔な胃で見られるポリープです。胃の底部にある胃底腺が肥大し、隆起することで形成されます。
このポリープの具体的な原因は明らかではありませんが、女性に多く見られることから、女性ホルモンとの関連が示唆されています。
さらに、プロトンポンプ阻害薬などの胃酸を抑える薬を長期にわたって服用している場合、胃底腺ポリープの数や大きさが増大するといわれています。
これらの薬を中止すると、ポリープが縮小するか消失することも多く、薬剤との関連性が考えられています。
過形成性ポリープ
過形成性ポリープは、ヘリコバクター・ピロリ菌に感染した胃で発生しやすいとされています。
胃粘膜が損傷を受けた際、修復と再生の過程で細胞が異常に増殖し、ポリープを形成すると考えられています。このタイプのポリープは、一部ががん化するリスクを持っているため、注意が必要ですが、基本的にがん化のリスクは低いとされます。
また、過形成性ポリープは慢性胃炎のある人に見られる場合がありますが、直接関係していない場合もあります。
総じて、日常生活のストレスや食生活の乱れが影響している可能性があるため、健康的な生活習慣を心がけ、定期的な胃の検査を受けることが大切です。
胃腺腫
胃腺腫は、白色でこぶ状の見た目を持ち、胃の腺細胞から成るポリープです。通常は良性ですが、異型上皮細胞の変化により構成されているため、一部ではがん化するリスクがあります。
胃腺腫の多くは、胃粘膜の局所的な損傷や炎症による過剰な修復反応から生じると考えられていますが、発生原因は完全には解明されていません。
そのため、胃腺腫がある場合、状態が変化していないか、定期的な検査が重要となります。

