胃ポリープの治療法
最後に、タイプ別の胃ポリープの治療法について解説します。
胃底腺ポリープ
胃底腺ポリープについては、がん化のリスクが低く、自然消滅するケースもあります。
健康に与える影響も少ないため、積極的な治療を必要とせず、通常は組織の採取や病理検査を行わず、経過観察となる傾向にあります。
定期的な内視鏡検査によって、ポリープの状態を観察し、必要に応じて適切な処置が行われます。
過形成性ポリープ
過形成性ポリープに関しては、サイズが小さい場合は積極的な治療をせず、年に1回の定期的な内視鏡検査による経過観察となるケースが多いようです。
しかし、ポリープが2cm以上に成長したり、出血やがんの兆候が見られたりする場合は、内視鏡的な手法によるポリペクトミー(切除)が必要となります。
また、過形成性ポリープはヘリコバクター・ピロリ菌感染と関連があることが少なくないため、感染が確認されれば除菌治療も行われます。
この治療アプローチにより、リスクを管理しつつ健康を維持することが目指されます。
胃腺腫
胃腺腫は、腫瘍性であり、特に大きさが2㎝以上あるもの、表面に赤みが見られるもの、陥凹型の形状のものはがんを含む可能性が高いため、内視鏡を用いた切除が推奨されます。
一方で、小さい胃腺腫は、半年から1年ごとの定期検査で状態に変化がないか経過が観察されます。
胃ポリープについてよくある質問
ここまで胃ポリープを紹介しました。ここでは胃ポリープについてよくある質問に、メディカルドック監修医がお答えします。
胃ポリープはどのような人ができやすいですか?
五藤 良将 医師
過形成ポリープはピロリ菌感染者や胃炎のある方に見られる場合がありますが、直接関係がない場合もあります。
一方で、胃底腺ポリープはピロリ菌感染のない胃で見られやすく、制酸剤の長期使用やピロリ菌除菌後の人にも見られます。
したがって、ピロリ菌感染の有無や胃炎の有無がポリープ発生の要因となります。
胃ポリープの検査方法を教えてください
五藤 良将 医師
胃ポリープの検査方法には、上部消化管造影検査と内視鏡検査があります。
上部消化管造影検査では、X線を用いて粘膜やポリープ表面の凹凸を観察し、内視鏡検査ではポリープの観察と生検による悪性の有無の確認が行われます。

