最近増えているナーシングホームとは?
最近増えているナーシングホーム。関西では特に増えてきています。
国内でナーシングホームの明確な定義はないですが、一般的には住宅型有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅に、訪問看護や訪問介護事業所を併設し、24時間体制で医療ケアを提供するホームをそう呼んでいます。
今後、国内の後期高齢者が莫大に増え、近い将来、多死時代を迎えることになります。
しかし政府では、社会保険料、特に医療・介護保険の支出を減らすために、2025年時点の病床数を現在よりも16万~20満床減らす目標を示しています。
こうした中、自宅や介護施設に転居を余儀なくされる、常時医療行為が必要な方をの受け皿として設置されているのがナーシングホームです。
ナーシングホームで提供されるサービス内容

ナーシングホームで提供されるサービスは、介護サービス、医療ケア、生活サポートの3点です。
介護サービス、生活サポートは一般的な公共・民間の老人ホームで提供されていますが、特に医療ケアサービスが手広いのがナーシングホームのサービスの特長です。
喀痰吸引や点滴などを始め、胃ろうや腸ろう、鼻腔経管栄養といった栄養補給のサポートも行うとともに、褥瘡のケアによって床ずれを防ぐといった日常的なケア、また、ターミナルケアも実施します。
ただ重要なのは治療行為ではなく、あくまでも日常生活を送るために必要な医療ケアがメインであるということ。
「病気を治したい」ということを目的にするのではなく、必要な看取りケアを提供し、穏やかに最期を迎えていただくのが目的となります。

