Xで爆発的拡散を呼んだ「倍倍WEIGHT!」動画
そんなびっくえんじぇるが2025年11月にX上で大バズりを起こしたきっかけが、アイドルグループCANDY TUNEの楽曲「倍倍FIGHT!」を替え歌にした「倍倍WEIGHT!」の動画でした。
YouTubeに投稿されたこの動画は、同月12日までに35万回再生を記録しX上では数百件のシェアと数万のいいねが飛び交いました。動画の内容は、体重をテーマにした自虐的な替え歌で、「だいたい体重倍 大体人の倍」「カロリ~」といった歌詞が特徴です。メンバー全員がふくよかな体型ながら、キレのあるダンスを披露し、視聴者を笑わせつつ感動させています。
Xユーザーからは「腹抱えて笑った びっくえんじぇる好きw」や「歌詞のクオリティー高い そしてダンスのキレが良い」という反響が相次ぎ、CANDY TUNEファンからも「カワラボのカバーしてくれました 楽しくて、笑えるのでオススメ」と好評を博しています。引用リポストやファンアートも増加し、“ボディーポジティブ”の象徴としてメディアやブログでも取り上げられました。
魅力の核心…ユーモアとギャップの融合が響く
この動画はなぜ、X上でこれほどの反響を呼んだのでしょうか。その魅力は「ユーモア」「実力」「共感」の三位一体にあると分析できます。
まず、ユーモアの点では、替え歌の歌詞が抜群のセンスを持ち、体重をネタにしつつもネガティブにならない明るさが、ストレスフルな日常に癒やしを提供しています。「替え歌の歌詞考えてる人素晴らしい!」という声が多く、視聴者を「クセになりそうです」と中毒にさせています。
次に実力、すなわちギャップ萌えの効果も大きいでしょう。体重が重いのに「ダンスのキレすごい」「全員かわいいし、パフォーマンスも日に日に成長を感じられて推してて楽しい」と評価される点が新鮮です。マシュマロボディーで元気いっぱいに踊る姿が、「ハピな気持ちで見られる」とポジティブなエネルギーを与え、Xのアルゴリズムがこうした意外性を推奨したことでアイドルファン以外の層にまで広がりました。
さらに共感の点では、ボディーポジティブのメッセージが時代にフィットしていると言えそうです。「今日本で一番革命を起こそうとしてるアイドル」と称され、「ふくよかであることを自ら明るく肯定してていとおし過ぎる!」という共感を呼んでいるのです。
多様性を求める2025年のトレンドにマッチし、ファン(ヘルシーと呼ばれる)は「出会えてよかった!」とその喜びを分かち合っているもよう。体重を武器にしつつ、本物のエンターテインメントを提供する彼女たちの活動は、今後もX上でさらに広がりを見せる可能性をはらんでいます。興味を持った人は、ぜひ動画をチェックしてみてはいかがでしょうか。きっと、あなたの日常に“倍倍”の笑顔を届けてくれるはずです。
(山嵐冬子)

