指を曲げると第二関節が痛い時、身体はどんなサインを発しているのでしょうか?メディカルドック監修医が解説します。気になる症状は迷わず病院を受診してください。
※この記事はメディカルドックにて『「指を曲げると第二関節が痛い」原因はご存知ですか?医師が徹底解説!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
塚原 聡(医師)
北里大学医学部卒業。弘前大学医学部整形外科で臨床研修し、東京大学医科学研究所でゲノム医科学の研究に従事。その後、東京女子医科大学附属膠原病リウマチ痛風センター助手、准講師を歴任。2009年から湘南第一病院整形外科部長。2013年、同副院長に昇格。2019年、地域サービス部門担当役員に就任。日本専門医機構認定整形外科専門医、日本リウマチ学会専門医、プライマリケア連合学会認定医・指導医。医学博士。
「指を曲げると第二関節が痛い」ときの正しい対処法は?
指の痛みを感じた時に市販薬を使用することは良いと思います。痛みを伴う場合は痛み止めの軟膏や湿布剤、テーピングしたり安静にしたりすることも大事です。
具体的な薬品名はロキソニン、ボルタレン、バンテリンなどのゲルやクリームがお勧めです。
ただし、キズがあり出血している時には塗ることはやめましょう。悪化します。
もし、急に腫れてきた場合には冷やした方が良いでしょう。しもやけのように冷温環境で起きた場合にはあたためると有効です。
控えるべき動作としては、瓶を開けるために力強く握る動作や茶碗洗いのようなつまむ動作を意識して少なくして、指の安静を保ちましょう。携帯電話を持ち上げずに机に置いてフリックを使いましょう。ゴルフやテニスなどのグリップやスイングで、力が入り過ぎていないか見直しましょう。
湿布やサポーターやテーピングなどを巻くことは良いと思います。ただし受診するときには薬の名前や量を言えるようにしておきましょう。テーピングするときには最初に指の側面に沿ってアルファベットの『I』、次に関節をクロスするように『X』のように貼り、最後に適度な緊張で指を1周します。指の周りを1周するときには、うっ血しないよう慎重に行いましょう。
応急処置をしても症状が治らない場合や早く治したい場合には、かかりつけ医に相談、あるいは早めに整形外科、形成外科を受診しましょう。
「指を曲げると第二関節が痛い」ときのテーピングの方法は?
第一関節と第二関節の間の指の周りを、指先がうっ血しないように適度な緊張で一周します。次に第二関節と指の付け根の関節(MCP関節)の間の指の周りも一周します。次にそれぞれ一周したテープを橋渡しするように、指の親指側と小指側それぞれ側面に沿ってアルファベットの『I』、次に第二関節をクロスするように背中側と手のひら側をそれぞれ『X』のように貼り、最後に補強するように、第一関節と第二関節の間の指の周りと、第二関節と指の付け根の関節(MCP関節)の間の指の周りもう一度適度な緊張で指を一周します。指先の色が紫色に変わったり、痛みを感じたりする場合にはもう一度やり直しましょう。

