人気マンガ家の和田さんは、気の利かないことにかけては定評のある夫、まじめで怖がりの長女、良くも悪くもマイペースな次女、そして高校生のとき、友だちから「和田って、丸顔っていうか四角顔だよね」と言われたという和田さんの4人家族。そんな和田さんが初めての妊娠&育児中に起きた“ママならぬ日々”を綴ったエッセイマンガです。
妊娠初期から中期にかけてはおなかのふくらみも目立たず、「妊婦に見えないな」と感じていた和田さん。“あるマーク”について悩み始めて……。
妊娠して改めて考えた“マーク”の役割とは

自分が妊婦であることを示して周りの理解を得るためのマークが「マタニティマーク」です。公共交通機関で優先席に座るときや、事故や体調不良といった不測の事態に見舞われたとき、周囲の助けを得やすくする役割があります。
しかし、なかにはマタニティマークに対してあまりよい視線を向けない人もいるのだとか。和田さんはそんな現実を前に、「この状況を見たら、マタニティマークを作った人も驚くだろうな……」と考えるのでした。
マタニティマークは妊婦または出産後間もない産婦であることを周囲に知らせ、思いやりのある行動を促すためのものです。妊娠中かどうかは外見から判断しづらく、特に妊娠初期はおなかのふくらみが目立たないため妊娠に気づかれないこともあります。妊娠中は心身の変化が大きく、マタニティマークを付けることで、急な体調変化や事故・災害などの際にも、周囲が適切に対応しやすくなります。
マタニティマークは母子手帳と一緒に交付されたり、母親学級などで配布されます。鞄などにつけて外出することで、もしものときに備えられます。冷たい視線に落ち込む日があっても、見えないところで支えてくれる人の存在を忘れず、自分らしいマタニティライフを過ごしていきましょう。
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著者:マンガ家・イラストレーター 和田フミ江

