食べ継がれる日本の「おそうざい」の魅力を再発見
予約のとれない人気の和食店「賛否両論」の店主で、書籍やYouTubeなどでも幅広く活躍している料理人の笠原将弘さん。50歳を過ぎた最近では、シンプルで素材の味が感じられ、旬のものを食べるような料理に強く惹きつけられるようになったといいます。
日本の家庭で長く食べ継がれてきたおそうざいには、先人の知恵や工夫、旬のものを上手に取り入れる技が詰め込まれていて、そこに魅力を感じているそうです。
笠原さんがこの秋出版した書籍「笠原将弘のまた食べたくなるおそうざい」には、和食のプロである笠原さんが家庭向けに伝授する、定番の「おそうざい」の味をワンランクアップさせるレシピが掲載されています。
本の目次には、唐揚げや肉じゃが、生姜焼き、鶏の照り焼き、ほうれん草のおひたしや胡麻和えなど、誰もが一度は口にしたことがある料理名がずらり。
自分流にくり返し作っている料理でも、
「唐揚げをやわらかくする秘密は、下味の砂糖にあり」
「なすの煮物の色をきれいに出すには、ヘタも一緒に炒めること」
など、笠原さんの教えてくれるワンポイントにハッとさせられます。
はちみつ入りのたれがあとをひく「手羽先の名古屋風甘辛だれ」
今回この記事でご紹介するのは、肉のおそうざいの中から「手羽先の名古屋風甘辛だれ」です。
笠原さんは名古屋めしに思い入れが深く、この「手羽先の名古屋風甘辛だれ」は何度も改良を重ねたお気に入りのレシピ。
手羽先をパリッと香ばしく揚げてから、こってり甘辛のタレを塗って仕上げます。
タレの決め手はにんにくとはちみつ。やみつきになる甘じょっぱいたれが後を引く味わいです。
鶏手羽先……10本
酒……大さじ1
【A】
酒、しょうゆ、みりん…… 各大さじ2
酢、 はちみつ……各大さじ1
しょうがのすりおろし、にんにくのすりおろし…… 各小さじ1/2
【B】
砂糖……小さじ1
塩……小さじ1/2
片栗粉、 揚げ油……各適量
いり白ごま…… 適量
白こしょう……少々
パセリ……適量
1.鍋に【A】を入れて弱火にかけ、少しとろみがつくまで煮つめ、冷ましておく。
2.手羽先は酒でもみ洗いして水けをふく。

3.【B】をもみ込んで10分ほどおき、片栗粉をまぶす。

4. 揚げ油を170℃に熱して2を入れ、4〜5分揚げる。一度取り出して4分ほど休ませ、もう一度4分ほど揚げる。
5.手羽先が熱いうちに 1を表面に塗り、こしょう、ごまをふる。器に盛り、パセリを添える。

おいしく作るためのポイントは3つ。手羽先を酒でもみ洗いしてくさみを抜くこと、下味をしっかり揉み込んでおくこと、そして揚げたあと熱いうちにまんべんなくタレを塗って、照りよく仕上げること。
この3つを意識すれば、ご飯もお酒もすすむ絶品の手羽先を堪能することができますよ。

