放散痛という症状は、本来の疾患部位とまったく違う箇所で痛みを感じるものです。関連痛というよく似た症状がありますが、その発症のメカニズムは別のものとなっています。
放散痛で感じる痛みは病気の患部と違う部分で感じるものなので、関係のあるものとはまるで思わないでしょう。医師からの診察を受けて放散痛とその原因の病気を知った時には驚かれるかもしれません。
誰にでも起こる症状ではありませんが、今回は放散痛の予後について解説します。
※この記事はメディカルドックにて『「放散痛」とはどんな痛み?関連痛との違いや原因・症状など医師が監修!』と題して公開した記事を再編集して配信している記事となります。

監修医師:
竹内 想(名古屋大学医学部附属病院)
名古屋大学医学部附属病院にて勤務。国立大学医学部を卒業後、市中病院にて内科・救急・在宅診療など含めた診療経験を積む。専門領域は専門は皮膚・美容皮膚、一般内科・形成外科・美容外科にも知見。
放散痛の予防

痛みを感じた場合の応急処置方法はありますか?
体に感じる痛みが、その原因となる障害によるものだと判断がつかない場合、放散痛の可能性があります。しかしその痛みは関連痛の可能性もあるでしょう。いずれの場合でも原因が特定できない場合は、痛みを感じる部位に対して処置を施すことは間違いではないでしょう。患部に対して処置を施しても効果がない場合、受診時にその痛みの詳細を医師に伝えることは重要です。もし放散痛である場合には、丹念な検査によって原因となる障害を特定し治療を施してもらえるでしょう。
予防する方法はありますか?
放散痛はそれ自体が病気というものではなく、原因となる障害(病気)によって引き起こされる症状です。そのため放散痛に対する予防ではなく、放散痛を引き起こす病気に対しての予防が有効だといえるでしょう。一般的ではありますが規則正しい生活やバランスの良い食事、適度な運動などによって健康を維持することが予防方法といえるでしょう。
最後に、読者へメッセージをお願いします。
放散痛は、圧迫感のある痛みが広く感じられるものです。関連痛という症状にも似ているという点が対処が難しいといわれることもあります。体のどの部分でその症状が出るかによってある程度、原因となる病気や障害の目安はつくかもしれません。ただし特定するためには丹念な検査が必要になります。確実に原因を取り除くためには、できるだけ詳しく正確に医師に伝えましょう。
編集部まとめ

放散痛と関連痛は症状の現れ方が似ているだけでなく、原因の特定が肝心な症状でもあります。痛みを感じるメカニズムが違いますが、ともに重大な病気が原因となっている可能性があります。
痛みの原因が特定できない症状を抱えている場合、放散痛もしくは関連痛としての症状が出ているのかもしれません。
もしも受診で痛みが解消しないようなことがあったら、放散痛や関連痛による可能性を医師に相談することも症状の解決につながることになるでしょう。
参考文献
狭心症の治療|近畿大学病院

