年齢別・クレアチニンの基準値
多くの臓器では、機能は年齢によって変化します。腎臓も加齢の影響をうけるとされ,
40歳以上の日本人検診受診者、約12万人のデータではeGFRの平均低下速度は-0.36ml/分/1.73㎡/年とされています。健康な人でも1年につき0.3~0.4%程度、腎機能が低下していくことになります。
eGFRの基準値は若年者でも高齢者でも60ml/分/1.73㎡以上で、年齢による区分は設定されていません。ただしeGFRが60ml/分/1.73㎡以上となるクレアチニンの値は年齢や性別によって異なってきます。以下にeGFRの区分と、eGFR60ml/分/1.73㎡以上となるクレアチニンの値を年代別に示します。(eGFR男女・年齢別早見表:CKDガイド2012を参照)
10代~20代のクレアチニンの基準値
20歳
男性1.30㎎/dl以下
女性1.00㎎/dl以下
25歳
男性1.20㎎/dl以下
女性0.90㎎/dl以下
30代のクレアチニンの基準値
30歳
男性1.10㎎/dl以下
女性0.90㎎/dl以下
35歳
男性1.10㎎/dl以下
女性0.80㎎/dl以下
40代のクレアチニンの基準値
40歳
男性1.10㎎/dl以下
女性0.80㎎/dl以下
45歳
男性1.00㎎/dl以下
女性0.80㎎/dl以下
50代のクレアチニンの基準値
50歳
男性1.00㎎/dl以下
女性0.70㎎/dl以下
55歳
男性1.00㎎/dl以下
女性0.70㎎/dl以下
60代のクレアチニンの基準値
60歳
男性0.90㎎/dl以下
女性0.70㎎/dl以下
65歳
男性0.90㎎/dl以下
女性0.70㎎/dl以下
70代以上のクレアチニンの基準値
70歳
男性0.90㎎/dl以下
女性0.70㎎/dl以下
75歳
男性0.90㎎/dl以下
女性0.70㎎/dl以下
「クレアチニンの基準値」についてよくある質問
ここまでクレアチニンの基準値について紹介しました。ここでは「クレアチニンの基準値」についてよくある質問に、Medical DOC監修医がお答えします。
クレアチニンの基準値で危険な数値について教えてください。
中村 雅将 医師
クレアチニンの値から算出されるeGFRにより、医療機関受診の必要性が判断されます。eGFR45ml/分未満では医療機関受診が推奨されます。40歳未満ではeGFR60ml/分未満が医療機関受診推奨の基準となります。
年齢によって、数値は変わってきますが、男性で1.2㎎/dl以上、女性では1.0mg/dl以上であれば医療機関を受診する必要があるでしょう。年齢が上がるほど数値はさがります。
クレアチニンの値がいくつ以上で透析を行いますか?
中村 雅将 医師
クレアチニンの値だけで透析を開始するかどうか判断することは難しく、クレアチニン値以外に腎機能(GFR:糸球体濾過量)や電解質バランスや体液貯留、患者さんの症状などを総合的に考慮して透析を開始する判断が下されます。eGFRが15ml/分を下回った段階で透析の準備を始めることが推奨されています。

