ファッションは流行り廃りの激しい業界ですが、昨今は「トレンドが長引いている」という意見と「一瞬で廃れた!」といった、相反する意見が目立って二極化しています。
今、ファッショントレンドのサイクルはどうなっているのか。流行り続ける服と、すぐ廃れる服はどう違うのかについて解説いたします。
流行ったかと思ったら一瞬で消えるトレンド
流行ったかと思いきや一瞬にして消える流行のアイテムってありますよね。個人的に廃れるのが早いと感じるトレンドアイテムは「着方の正解がわかりにくい」や「個性が強すぎるデザイン」といった特徴を持っているように感じます。例えば、最近でいえば2022年前後に流行した「フィッシングベスト」と「プリーツトレンチコート」。2022年前後はアスレジャーブームでアウトドアアイテムが人気でした。その影響から釣りに使われるフィッシングベストをおしゃれに着るコーデが流行しました。
流行当時から一部ではウケていたものの、マジョリティの意見としては「変……」「どう合わせればいいの?」という声が多く、積極的に取り入れていた人も1〜2年でフィッシングベストを脱ぎ捨ててしまいました。
着こなしで印象を変えるのが難しかったアイテム
もう一方のプリーツトレンチコートは、一時期、新作のトレンチコートはこのデザインばかりだった時代がありました。それが2021〜2022前後。後ろ身頃にプリーツデザインがあることで、生地のボリュームが出て揺れ感が美しいと人気でした。しかし、普通のトレンチとは違った個性的なデザインなので、着こなしテクニックで印象を変えることが難しく、何を着ていてもプリーツコートが主役のコーデになってしまいます。
このように、癖の強いデザインや着方の難易度が高いものはどんなに爆発的ヒットを起こしても、あっという間に流行が過ぎ去ってしまうものです。

