「1カ月じゃ全然足りなかった」――男性育休の期間を“仕事の都合”で決めたパパの気づきとは

■育休が1カ月ではまったく足りないと痛感!

――渡辺さんが育休を取ろうと思われたきっかけを教えてください。

渡辺さん ここ数年で男性の育休取得が一般的になってきて、会社でも取得を推進する動きがあり、昨年の男性育休取得率は100%だったんです。せっかくなら自分も経験してみようと、自然な流れで育休を取ることに決めました。会社のムード的に育休を取ることは歓迎されていましたし、上司に相談するときも不安はなかったですね。「遠慮なく育休に入ってください」と快く背中を押してもらいました。

――育休の期間を「1カ月」にされたのは、どんな理由からですか?

渡辺さん 正直に言うと、仕事の都合です。1カ月くらいなら職場に迷惑をかけずに済むだろうと考えました。ただ、振り返ってみると、期間に関してはもう少し考えるべきだったと反省しています。

――というのは?

渡辺さん 育休の期間を決めるとき、僕が考えていたのは“仕事への影響”ばかりでした。出産後の女性が「どのくらいの助けが必要で、だからこのくらいの育休を取得する」という、本来あるべき視点を、まったく持てていなかったんです。
 出産した女性は、よく「全治数カ月の大怪我を負った状態」と例えられますよね。そのうえ、生まれたばかりの赤ちゃんは、言い方は少し大げさかもしれませんが、「いつ息が止まるかもわからない」ような、繊細な命です。
 そんな「全治数カ月の怪我を負った女性」に「デリケートな新生児」を任せて、自分は仕事に行く――冷静に考えたら、大変なことをお願いしているな、と……。皮肉な話ですが、育休を取って得たいちばんの収穫は、「1か月じゃまったく足りない」ことに気づけたことでしたね。

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「息子が大好きな新幹線(つばさ)。これまで宇宙語を話していたのに最近は『でんしゃ!』や『トラック!』などの言葉を話すようになってきました」(渡辺さん)

■深夜の授乳は朝ドラの録画をお供に…

――育休中に特に大変だったことはどんなことですか?

渡辺さん 生まれてすぐ、24時間付きっきりで見守り、3時間ごとに授乳をすることが最も大変でした。

――新生児は深夜も授乳が必要ですが、渡辺さんも担当されていましたか?

渡辺さん していました。授乳は妻と交代制で、まず夜は僕が起きてミルクをあげて、深夜に妻にバトンタッチする流れででした。正直、眠くて辛かったです。
 でもちょうどその頃、夜中の授乳のタイミングで何気なくテレビをつけたら、NHKの朝ドラ『虎に翼』の1週目ダイジェストが流れていたんです。息子にミルクをあげながら何となく見ていたら、思いのほか面白くて。それからは録画して、夜中の授乳時間に見るのを楽しみにしていました。
もちろん、部屋の明かりを落として、音も小さくして、赤ちゃんの眠りを邪魔しないように気をつけながら……。この朝ドラの15分があったおかげで、睡眠不足の毎日を頑張れた気がしています。

――日々の小さな楽しみを見つけながら過ごされたんですね。お子さんは比較的すぐ眠ってくれるタイプでしたか?

渡辺さん そうでもなかったです。なかなか寝てくれないことも多くて、ずっと抱っこしていました。首もすわっていない時期だったので、抱くのも最初は怖くて大変でしたね。授乳のときも怖々という感じでした。
 個人的に家にあって本当に助かったと思っているのが、授乳クッションです。自分のおなかの前につけて、その上に赤ちゃんを乗せられるので、妻が妊娠中に調べて用意してくれていたんですが、実際に使ってみたら本当に便利。赤ちゃんの重さをしっかり支えられて、腕や肩の負担も少なくなりました。あれがなかったら、新生児期は乗り越えられなかったかもしれません。

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「新生児の頃は授乳クッションが大活躍!」(渡辺さん)

配信元: マイナビ子育て

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