「ただのイボ」と放置しないで! 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)の原因と正しい治療法

「ただのイボ」と放置しないで! 尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)の原因と正しい治療法

尋常性疣贅の治療

尋常性疣贅の治療では、主に液体窒素凍結療法が使用されます。液体窒素凍結療法とは、マイナス196℃の液体窒素を当てて、凍傷を起こすことで病変部位の細胞を壊死させて除去する治療法です。日にちを空けながら繰り返し、根治を目指します。

液体窒素凍結療法の他には、サリチル酸も有効だとされています。サリチル酸は角質をやわらかくすることでイボの除去を促進します。日本では「サリチル酸絆創膏」として処方されることが多い処方薬です。

液体窒素凍結療法とサリチル酸は「尋常性疣贅診療ガイドライン 2019(第1版)」にて強く推奨されている治療法です。また、サリチル酸単独で治療を行うよりも、液体窒素凍結療法と併用して治療を行った方が、効果が高いという報告もあります。

治療法の選択肢として他にも、尋常性疣贅の外科的切除やいぼ剥き法、レーザー療法、電気凝固、フェノール外用、プレオマイシン局所注入療法、ヨクイニンエキス内服などが挙げられます。

尋常性疣贅は自然に消失するケースもありますが、感染の拡大や自然治癒しても再発する可能性があるため、適切な治療を受けることが重要です。

尋常性疣贅になりやすい人・予防の方法

尋常性疣贅は皮膚が乾燥している人がなりやすい傾向があります。皮膚の乾燥により皮膚のバリア機能が低下し、傷を作りやすくなるためです。尋常性疣贅の原因となるHPVは、小さな傷からでも体内に侵入して感染するため皮膚が乾燥していると尋常性疣贅を発症しやすいといえます。

予防策としては皮膚の健康を保つことが重要です。特に発症しやすい手足を清潔にして皮膚のバリア機能を高め、傷を作らないように心がけてください。また、爪を噛むことで傷ができ、感染のリスクが高まるため爪を噛む癖がある人は改善が必要です。

なお、HPVの感染が原因となる子宮頸がんについてはワクチンが開発されていますが、イボを起こすHPVの型とは異なるため、尋常性疣贅の予防策にはなりません。2024年時点では尋常性疣贅に効果のあるワクチンは開発されていないため、前述のとおり健康な皮膚を保つことが一番の予防となります。


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参考文献

日本皮膚科学会「尋常性疣贅診療ガイドライン 2019(第1版)」

National Library of Medicine「Wart」

配信元: Medical DOC

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