「大人がマイコプラズマ肺炎」にかかったら「出勤停止」になるの?【医師監修】

「大人がマイコプラズマ肺炎」にかかったら「出勤停止」になるの?【医師監修】

マイコプラズマ肺炎の対処法や予防法

感染対策の手洗いイメージ

マイコプラズマ肺炎にかかった場合に自宅でできる対処法を教えてください。

マイコプラズマ肺炎は、飛沫感染や接触感染のリスクがあります。マイコプラズマ肺炎と診断された場合は、自宅でもマスク着用や適切な手洗いうがいが必要です。接触により肺マイコプラズマ細菌がすぐに体内に侵入するわけではありません。しかし、接触感染のリスクは否定できないため、マイコプラズマ肺炎感染者との濃厚接触は、できる限り控えた方がよいでしょう。

医療機関にかかる目安を教えてください。

一般的な風邪の場合、約3日でピークとなり症状が徐々に落ち着いていくと考えられています。しかし、約1週間経っても咳が長引く場合は、医療機関の受診をおすすめします。個人差があるため、普段の風邪症状と比べて受診を検討しましょう。医療機関でのマイコプラズマ肺炎の一般的な診断方法は、以下のとおりです。

周囲の流行状況と患者さんの症状

胸部レントゲン・CT

血液検査

抗原検査は精度が低く適切な判定が出ない可能性があるため、行わない医療機関もあります。医療機関では周囲の流行状況と症状に加えて、画像診断や血液検査で、マイコプラズマ肺炎と判断します。肺炎の原因は、鑑別が難しい場合が少なくありません。大人の場合、マイコプラズマ肺炎かほかの肺炎かを診断するための方法は、以下のとおりです。

60歳未満の方

基礎疾患がないあるいは軽度

頑固な咳症状がある

胸部聴診をしても明らかな異常所見がない

迅速診断法で原因菌が証明されない

血液検査で末梢白血球数が1マイクロリットルあたり10,000個未満

上記6項目のうち5項目以上当てはまるとマイコプラズマ肺炎、2項目以下の場合はほかの肺炎を強く疑います。軽症の場合は治療しなくても自然治癒することがあります。しかし、症状が長引いたり重症化したりする場合は、症状に応じた抗菌薬治療が必要です。抗菌薬が合わない場合、治療途中で抗菌薬を変更するケースもあります。

マイコプラズマ肺炎を予防する方法はありますか?

マイコプラズマ肺炎には、効果的な予防ワクチンはありません。マイコプラズマ肺炎は、飛沫感染と接触感染のリスクがあります。そのため、普段からマスクの着用・うがい・適切な手洗い・手指消毒を行ったりタオルの共用を避けたりなど、基本的な感染対策が重要です。また、マイコプラズマ肺炎が流行している時期には、人ごみを避けるようにしましょう。

編集部まとめ

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マイコプラズマ肺炎は、6~12歳のお子さんや若い世代に流行しやすく、長引く頑固な咳が特徴の呼吸器感染症です。大人でも感染する可能性があります。

感染症法上で5類感染症に定められ、特に行動制限はありません。マイコプラズマ肺炎に感染した場合は、ご自身の症状や職場の指示に応じて、出勤の判断をしましょう。

飛沫感染や接触感染のリスクがあるため、辛い咳や発熱症状がある場合は、無理な出勤は控えた方がよいでしょう。流行時期にはマスクの着用・うがい・適切な手洗い・手指消毒などの感染対策が重要です。

基本的には軽症で、自然治癒する場合も少なくありません。しかし重症化リスクもあるため、約1週間以上症状が改善しない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

参考文献

マイコプラズマ肺炎(厚生労働省)

医療法施行規則第十六条に関する疑義について(厚生労働省)

第9章学校における健康安全対策(感染症対策)

Q1. からせき(たんのないせき)が3週間以上続きます。(一般社団法人日本呼吸器学会)

感染症法に基づく医師及び獣医師の届出について(厚生労働省)

マイコプラズマ肺炎とは(国立感染症研究所所)

マイコプラズマ肺炎の発生状況について(国立感染症研究所所)

配信元: Medical DOC

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