みちるから風俗通いについて問い詰められた健司は、仕事や日常のストレスを理由に風俗へ行ったと告白。風俗に行く原因の一部を妊娠中の妻のせいにする主張に、みちるは到底納得することはできず…。
風俗にいった理由は「ストレス」?
夫のスマホの中から多くの風俗店の予約メールを見つけた翌朝、私は健司を起こさずにリビングへ移動し、ダイニングテーブルの上に、自分のスマホを無言で置いた。そのスマホには、夫のメールフォルダから転送した予約画面のスクリーンショットが映っている。
健司はいつものようにのんびりした様子で起きてきて、テーブルを見て一瞬動きを止めた。顔から血の気が引くのが、私にもわかった。
「みちる…なに、これ」
「これが何かって?私が聞きたいよ」
私は低く、静かな声で問い詰めた。まるで氷点下の冷気が部屋に満ちたようだった。健司は、座ることもできず、立ち尽くしたまま小さな声で言い訳を始めた。
「あの…ごめん、これはちょっと…」
「先週の土曜ってさ、隣町まで買い物してくるって言ってた日だね。女の子を買いに行ってたんだね」
私の言葉に、健司はとうとうソファーに座り込んでうなだれた。
「俺はさ…ストレスが限界だったんだよ」
力なくつぶやいたあと、さらに自分の状況を語り始める。
「プロジェクトがうまくいかなくて、毎日終電でさ。それにみちるも妊娠して、俺の心配どころじゃないし…」
遠まわしに原因を「私」にする夫
「つまり私が妊娠して、あなたが精神的に満足できないから、風俗に行ったってこと?」
私の声は震えていた。健司の言い分は、裏切りの責任を私に転嫁しているように聞こえた。
「違う。でも正直、男としての欲求はあるもんだろ?みちるも最近は職場のことで頭がいっぱいだし、俺にとって家が癒される場じゃなかったというか…」
夫は自分の過ちを認めつつも、原因は私を含めた周囲の環境からのストレスだという主張をするばかり。私も黙っていられなかった。
「私のストレスはどうなるの?私だって妊娠してつらい中でも子育てのために仕事を続けてきたし、あなたのために家事もやってきたじゃない。それなのにあなたは、イライラしたらほかの女に癒やしを求めるわけ?」
涙が止まらない。健司の不貞そのものよりも、彼が私にウソをつき裏切り、さらの風俗通いの責任を私に転嫁する態度が許せない。

