
のんが主演を務めるABEMAオリジナルドラマ『MISS KING / ミス・キング』。本作で12年ぶりの共演を果たした藤木直人と中村獅童にインタビューを実施。藤木はのん演じる主人公・国見飛鳥が父への復讐のためにバディを組む藤堂成悟役、中村は飛鳥が人生を懸けて復讐する父親であり“天才棋士”の結城彰一役。中村が「嫌われただろうな(笑)」と心配するほど強烈な役柄の裏側や、プライベートでの意外な関係性について語ってもらった。
■「12年ぶり」の共演、でもプライベートでは「よく会っていた」
――記事などでは10年ぶりの共演と紹介されていますが
中村獅童:(藤木に)10年ぶりって…そんなぐらい?
藤木直人:12年ぶり。『女信長』(2013年、フジテレビ系)以来だったから。
中村:12年ぶりだったか。でも当時も撮影での絡みはなかったね。同じシーンにいるとか。セリフの掛け合いとかは別にない。
――では、久しぶりにお会いしたという感覚でしょうか
藤木:その前にプライベートな集まりとかで会っていたりして。同い年なので、僕は勝手にシンパシーを感じていて。
中村:同世代の食事会とか、飲み会の席でよく会っていたのでね。
藤木:共通の知人がいて、みんな同世代で。
――では、気心知れた中での撮影だったのですね。初対面の時の印象は覚えていますか?
藤木:僕は一方的にやっぱり作品を見てたから「うわ、獅童くんだ」って(笑)。
中村:藤木さんは、僕は音楽をやってるイメージがすごく強くて。僕も音楽が好きなので、すごく興味がありましたね。

■因縁の対決シーンの裏側
――12年ぶりに共演されてみて、いかがでしたか?
藤木:僕は今回久しぶりにご一緒できるのが嬉しかったですし、それも敵役を獅童くんが演じてくださるということで、すごくモチベーションになりました。まあ、ただ今回も同じシーンはあんまりない…ほぼなかったんですけど(笑)。
中村:12年ぶりの共演が、ぶん殴られるシーンだった(笑)。
――第4話で感情的になった藤堂が彰一を殴るシーンは衝撃的でした。どんな思いで撮影に臨まれましたか?
中村:いつも殴る役ばかりなので、殴られる方はあんまりなかったんだと気づきました(笑)。今回は殴り返さないし、一方的にやられて。自分で「あ、意外と受け身やってなかったんだな」と新鮮でしたね。
藤木:(笑)。普段はなかなか殴るまで感情がいくことがないですし、藤堂は結城彰一という絶対的な存在に敵わなかったということ、プラス投げかけられた言葉が…こちらの誤解でもあるんですけど…父に対するものだったりもして。それを表現しなきゃいけない。
かと言って、やっぱりアクションシーンなので、うまく見せなきゃいけないし、感情的になりながらも角度は気をつけて…とか、いろいろなことを考えながらやりましたね。
■主演・のんの印象は? 中村獅童「ストイック」、藤木直人「唯一無二」
――主演ののんさんの印象はいかがでしたか?
中村:実は共演前に、たまたまのんさんの舞台を観に行っていて、「すごい良い女優さんだな」と思っていたんです。その感想も言いたかったんですけど、あんまり仲良くなっちゃうと芝居に影響するかなと。憎まれないといけない役だったし、初共演でどういうスタンスの方かわからなかったので、むやみに喋りかけない方がいいなと思って、一言も喋らなかったんです。本当にクランクアップする頃に初めて話しました。
――役作りのためにあえて距離を
中村:そうですね。でも、あの方自身もすごくストイックな感じがしますよね。
藤木:やっぱり唯一無二の存在じゃないですか。一女優というだけでなく、いろんな表現をされている方。今回は色々なものを背負った役でしたけど、現場にいるときは割と淡々と、飄々としている感じでしたね。僕はバディ役なのでコミュニケーションを取ろうと話しかけたりしましたけど、役を離れていると親子くらい(年齢が)離れてるので「なんの話をすりゃいいのかな」みたいにはなりました(笑)。
――ABEMAでのドラマ撮影は、地上波と何か違いはありましたか?
藤木:普通の連続ドラマだとオンエアに追われながら撮ることもありますが、今回はそういったことがなかったですし、最後まで台本があったので役作りもしやすかったです。
各話の尺(放送時間)が決まっていないのも新鮮でした。30分ちょっとの回もあれば40分を超える回もあって。監督の思い描くものが、よりそのまま描けているんだろうなと感じました。
中村:すごい時間をたっぷりかけて撮っていただいて。例えば将棋を指すシーンなんかは、丸一日かけて撮っていたりとか。あれだけ時間をかけて撮るっていうのはなかなかないので、贅沢な時間の使い方だなと。すごく丁寧に撮っていただきました。
藤木:ちょうどうちの一番下の子どもが、"パパのドラマをパパと一緒に見る"っていうのに最近ハマっていて。新作が出来上がると『新しいの来たよ!』って(笑)。それで「MISS KING / ミス・キング」も2人で見ました。ただ、小学3年生なので第一話を見て「怖い」と(笑)。
中村:俺はさぞかし嫌われただろうな(笑)。会う機会があったらトラウマじゃない? 「嫌なやつ来た」って(笑)。
[HEAD]自分を将棋の駒に例えると?[/HEAD]
――最後に、ご自身を将棋の駒に例えるとしたら何ですか?
藤木:僕は「歩」ですね。コツコツ一歩ずつしか進めないし、自分の引き出しは一生懸命頑張ることしかない、不器用な人間なので。でも、いつか“と金”になれるように、一歩一歩頑張るしかないかなと思ってます。
――中村さんはいかがですか?
藤木:(中村さんは)飛車とか角とか、縦横無尽な感じがしますけどね。
中村:「王将」です(笑)。
藤木・取材陣:(笑)。
中村:ドンと構えてるというか(笑)。


