美川憲一さんが「パーキンソン病」を公表 原因や“なりやすい人”の特徴を医師が解説

美川憲一さんが「パーキンソン病」を公表 原因や“なりやすい人”の特徴を医師が解説

歌手の美川憲一さん(79)が「パーキンソン病」を発症したことを所属事務所が公表しました。美川さんは先日、「洞不全症候群」と診断されており、ペースメーカーの埋め込み手術を受け、リハビリテーションをおこなっていました。

パーキンソン病は、脳の神経細胞の働きが低下し、体の動きがうまくコントロールできなくなる進行性の神経疾患です。いったいどのような原因で発症するのか、医師の村上先生に詳しく伺いました。

村上 友太

監修医師:
村上 友太(東京予防クリニック)

医師、医学博士。
2011年福島県立医科大学医学部卒業。2013年福島県立医科大学脳神経外科学入局。星総合病院脳卒中センター長、福島県立医科大学脳神経外科学講座助教、青森新都市病院脳神経外科医長を歴任。2022年より東京予防クリニック院長として内科疾患や脳神経疾患、予防医療を中心に診療している。
脳神経外科専門医、脳卒中専門医、抗加齢医学専門医、健康経営エキスパートアドバイザー。

「パーキンソン病」とは?

パーキンソン病とは、イギリスのJ.パーキンソン医師が1817年に初めて報告した病気で、脳の神経細胞の一部の働きが悪化し体をうまくコントロールできなくなる難病の一つです。
有病率は、1000人に1-2人程度ですが、加齢とともに増加し65歳以上では100人に約1人です。日本では人口の高齢化に伴い患者数が増加しています。
なお、パーキンソン症候群という病名も聞いたことがあるかもしれませんが、これはパーキンソン症状が現れる数々の病気の総称のことを指します。

パーキンソン病の主な原因

脳幹部という脳の深部にあり重要な機能を有する部分がありますが、その内部の中脳の黒質にあるドーパミン神経細胞が減ってしまうことで発症することが知られています。ドパミン神経が減ると体が動きにくくなり、ふるえなどの症状が起こりやすくなります。
ドーパミン神経細胞が減る理由は解明されていませんが、現在はドーパミン神経細胞の中にα(アルファ)-シヌクレインというタンパク質が集まって貯まることで、ドーパミン神経細胞が減ってしまうと考えられています。

遺伝的な要因

一般的には、パーキンソン病は孤発性(家族内で遺伝しない)疾患であると言われています。
しかし、その一方で、パーキンソン病の5−10%には家族内での発症があり、遺伝子による影響も知られています。一卵性双生児(遺伝情報が似ている双子)の場合は発症確率が高く、特に50歳未満で発症する若年性パーキンソン病では、遺伝的な影響が大きいと考えられています。

消化管の慢性炎症

パーキンソン病の患者の多くに発症前から便秘症状が見られることから、消化管の慢性的な炎症がパーキンソン病に関連している可能性があります。具体的には腸管の神経組織内のα-シヌクレインの増加と、便秘の発症に関連があると言われており、消化管の状態がパーキンソン病の発症に関与する原因の一つであると考えられています。

配信元: Medical DOC

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