エコノミークラス症候群の前兆や初期症状について
エコノミークラス症候群の症状の程度は軽症から重症までさまざまです。
初期症状は、下肢(太ももやふくらはぎ)の発赤(皮膚が赤くなる)、腫れ、痛みなどがあらわれることが多くなっています。このような症状が出現したときは、足の深部静脈に血栓が生じていることが考えられるため、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。
足に生じた血栓が血管を通って心臓から肺へと流れ、肺の血管に詰まると肺血栓塞栓症を引き起こします。肺血栓塞栓症になると、胸の痛みや息切れ、突然の呼吸困難、意識障害、心停止などの症状があらわれます。
そのほか、冷汗、動悸、呼吸回数の増加、背中の痛み、咳、血痰、発熱などの症状がみられることもあります。これらの症状は命の危険性があり、緊急の対応が必要となる場合があるため、症状に気づいた時点で速やかに医療機関を受診することが重要です。
エコノミークラス症候群の検査・診断
急な呼吸困難や胸の痛みなどの症状があらわれた場合、体内の酸素濃度や血圧の確認、胸部レントゲン検査や心電図検査、血液検査などが行われます。
しかし、これらの検査だけでエコノミークラス症候群と確定診断することは難しいため、造影剤による下肢(太ももやふくらはぎ)の肺動脈造影CT検査、肺血流スキャンなどの検査で診断します。
造影検査では、本来であれば造影される血管が一部造影されないことにより肺動脈や下肢の静脈の血栓の有無を確認することができます。

